平成27年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

イントロ科目においてシラバスを参照し、受講する割合が全学平均より高く、事前事後学習の必要性と社会との繋がりを主体的に理解し、授業に望んでいる割合も向上し、高いと評価できる。イントロ以外の科目についてみると、シラバスの参考・重要性を認識している学生は4以上の高い値へ改善された。これまでのシラバスの重要性を強調した学部の取り組みの成果とも言える。また、授業満足度は高い水準にある。しかし、事前事後学習の必要性を感じている割合に比べ、実際に事前事後学習時間(1時間未満が約8割)は、依然として低い水準である。

2. 「公開授業&ワークショップ」についての報告 

(1) 参加人数

  1. 「公開授業」:11月12日3限に青野先生のファイナンス概論を実施。8名の先生出席。
  2. 「ワークショップ」:公開授業終了後、3時10分より1時間、コミュニケーションルーム1にて開催。8名の先生が出席し、意見交換を行った。

(2) ワークショップでの意見交換内容

  • 対象授業の良い点と特徴について議論:①復習(25分)⇒新しい内容(30分)⇒例題練習(30分)という流れの授業進行、②前のスクリーンの利用(前列に着席するように)、③1回で完結するように講義。
  • 科目の特徴と受講生数などを考慮し、授業構成と流れ、試験方法、資料配布のやり方などについて情報共有と意見交換が行われた。少人数科目についての意見交換会の必要性が提案。

3.総括

(1)1.と2.において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

今年、実学面における社会との繋がりや授業内容に関する満足度が高いことから、継続的に教育の質維持と取り組みによる向上を図っていく。

(2)1. と2. において確認された改善すべき点

今年度学部の課題としていた、シラバスの活用と重要度への認識は、多くの学生に浸透していると判断できる。

4. 次年度に向けての取り組み

  • 学部として、事前事後時間の確保のため、教員同士のコンセンサスを得ながら、取り組み、教育の質向上と主体的な学びを向上させる。
  • 学部教員同士で、授業のやり方、悩みに関する情報共有会を定期的に実施して行きたい。
  • 初年次教育(基礎セミナー、外書セミナーなど)の更なる充実化を図る。
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