総合生命科学部 生命科学セミナー開催(3月13日)

タンパク質動態研究所セミナー/第183回細胞生物学セミナー

平田 普三 先生(青山学院大学 理工学部)

「動物の行動変化のメカニズム」

川や池に小石を投げて水面を跳ねさせる「水切り」は誰もが経験した遊びだろう。
これをすると、魚が水面から飛び跳ねることがある。魚は飛んできた小石をエサと勘違いして喜んで、あるいは来襲してきた敵だと思い追い払うために飛び跳ねているのではない。突然の物音に驚いてビクッとして、勢い余って水面から飛び出てしまうのである。これは天敵に自分の居場所を教える無駄な行動に他ならない。一方で、滝の近くなど、うるさい場所で水切りをしても、魚が水面から飛び跳ねることはない。このように、魚が静かな場所とうるさい場所で行動を変化させることは昔から知られていたが、その原理も意義もずっと謎に包まれていた。私はゼブラフィッシュをモデルに、この行動変化のメカニズムを研究し、魚のシンプルながら巧みな環境適応の一端を明らかにしてきた。本セミナーでは魚の行動研究を足がかりとしたヒトの疾患の話にもふれたい。
日時 2019年3月13日(水)16:00 ~17:30(15:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料
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