総合生命科学部 バイオフォーラム2017開催(2018年2月13日)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

高橋 俊一 先生(基礎生物学研究所 准教授)

「サンゴの白化現象:サンゴは地球温暖化にどう立ち向かうのか」

造礁サンゴは渦鞭毛藻の一種の褐虫藻(Symbiodinium)を細胞内に共生させており、生育に必要なエネルギーのほとんどを褐虫藻の光合成に依存している。サンゴと褐虫藻の共生関係は高温ストレスに弱く、海水温が上昇するとサンゴは褐虫藻を失って白色化する。これはサンゴの白化現象と呼ばれる。地球温暖化に伴う海水温の上昇により、サンゴの白化の規模と頻度が増えており、サンゴ礁生態系の存続が危惧されている。私たちは、サンゴの白化機構や白化感受性機構に興味を持ち研究を続けている。最近の研究では、高温に適したタイプの褐虫藻を共生させることで、白化を回避できる可能性が示されている。今回の講演では、サンゴと褐虫藻の共生がどのように成立し、また、高温下で白化がどのように起こり、今後も続く温暖化にサンゴはどう適応しえるのかについて話をさせていただく。

日時 2018年2月13日(火) 15:30~17:00(15:15開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料
主催 京都産業大学 総合生命科学部
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