総合生命科学部 バイオフォーラム2016開催(3月6日)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

角田 佳充 先生(九州大学 大学院農学研究院 教授)

「硫酸転移酵素の構造生物学」

硫酸転移酵素(Sulfotransferase)は、硫酸基を特定の基質に転移する酵素である。この酵素は、様々な生物種が持ち、硫酸化によるマイナス電荷を生体内外でのシグナルとして利用していると考えられている。本講演では、これまで発表者が関与してきた様々な硫酸転移酵素のX線結晶構造解析から明らかとなってきた、立体構造上の特徴、共通の構造モチーフ、触媒機構、基質認識機構、分子進化について解説する。これらの解析を通じて明らかとなった、硫酸転移反応の活性残基を含む硫酸基ドナーPAPS認識モチーフ(5'PSB motifと3'PB motif)を説明する。また、低分子、糖鎖、タンパク質のそれぞれを基質とする硫酸転移酵素の基質認識機構について、その共通点と相違点を比較する。さらに、PAPS依存と非依存の硫酸転移酵素の立体構造比較を含めて、硫酸転移酵素の分子進化について考察する。

日時 2017年3月6日(月) 16:00~17:15(15:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎
主催 京都産業大学 総合生命科学部
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