理学部 物理科学科セミナー「ワイル半金属の物理—固体に現れる相対論的電子」
2016.07.27
ワイル半金属は従来の金属や半導体とは異なる性質を持つ３次元電子系です。価電子帯と伝導帯が波数空間上の一点（ワイル点）で接するバンド構造を持ち、その電子は「質量のない相対論的ディラック方程式」で記述されます。一方で試料に表面が存在する場合、上記の相対論的粒子（バルク状態）とは別個にトポロジカル表面状態を形成します。このためフェルミ面には相対論的なバルク状態と表面状態が同居し、これらが普通の物質とは異なる様々な「非常識」な現象を引き起こします。この講演では、ワイル半金属に関する我々の最近の研究を通してその奇妙な性質の一端を紹介します。
| 講師 | 越野幹人（東北大・物理） |
|---|---|
| 題目 | 「ワイル半金属の物理—固体に現れる相対論的電子」 |
| 日時 | 2016年8月1日 (月) 16：45～ |
| 場所 | 万有館2階 B211セミナー室 |
| 申込 | 不要、当日会場にお越しください |
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