益川塾セミナー「IceCube実験の最新成果と将来計画」

2016.05.11

益川塾では下記の通り、セミナーを開催いたします。
皆様のご参加、お待ちしております。
講師 石原 安野 氏(千葉大学)
講演題目 IceCube実験の最新成果と将来計画
日時 2016年6月7日(火)15:00~
場所 京都産業大学 1号館4階 談話室
対象 一般・学生・教職員
申込 事前申込は不要。当日、直接、1号館4階 談話室へお越しください。
参加費 無料
概要

ニュートリノは、遠方の高エネルギー宇宙の情報を直接的に運ぶことができ、高エネルギー宇宙のメッセンジャー粒子として重要な性質を持つ。これは、高エネルギーになると宇宙背景輻射・光と相互作用を起こしそのエネルギーを減衰させてしまうガンマ線や、電荷を持ち未知の磁場によりその軌跡を曲げられてしまう宇宙線とは大きく異なる点である。このような宇宙から飛来するニュートリノを観測するためには約 1立方キロメートル規模のの検出器容量が必要であると考えられてきた。
 2011年、南極点に完成した南極氷河チェレンコフ・ニュートリノ検出器IceCubeニュートリノ望遠鏡は世界で初めて1立方キロメートルの検出器容量を達成した。日本にあるスーパーカミオカンデ実験の 約2万倍の容量を持つニュートリノ検出器であり、希少な高エネルギーニュートリノによる宇宙での高エネルギー現象の解明を目指し2011年5月から本格稼働が始まっている。
本セミナーでは、宇宙ニュートリノ測定実験の基本から、IceCube実験による宇宙ニュートリノの測定及び高エネルギー大気ニュートリノ測定等を中心に、宇宙ニュートリノ観測の最新成果を話す。また、今後の課題や宇宙ニュートリノ探索の将来展望について議論する。

お問い合わせ先
京都産業大学 研究機構(益川塾)
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-3105
mtrec-office@star.kyoto-su.ac.jp
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