総合生命科学部 バイオフォーラム2015開催(3月7日)
2016.02.17
最先端の生命科学研究に触れてみませんか
後藤 聡 教授(立教大学 理学部 生命理学科)
翻訳後修飾の新しいメカニズムと生理機能
細胞膜上の膜タンパク質や細胞外に分泌されるタンパク質のほとんどは、糖鎖などによる多様な翻訳後修飾を受けることによって正しい機能を獲得する。そのように重要な糖鎖修飾について、私達はショウジョウバエを用い、ふたつの観点から研究をおこなっている。(1)多様な糖鎖修飾が細胞内で混線せずに整然と効率的におこなわれているメカニズムは何か、(2)糖鎖修飾の重要で新しい生理機能はあるか、あるとしたら何か、という2点である。まず、(1)について、メジャーな修飾であるGPI修飾が効率的に行われるメカニズムは、核膜や小胞体の巧みな連携による可能性を見出した。(2)については、ホストの糖鎖が自然免疫を制御していることを新たに見出し、さらに、その糖鎖修飾が動的に変化することで、非感染・感染といった異なる状況に対応していることを見出した。巧妙な翻訳後修飾に関する私達の研究成果を紹介したい。
日時 | 2016年3月7日(月) 16:00~17:00(15:45開場) |
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場所 | 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室 |
交通 | ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。 交通アクセス |
備考 | 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎 |
主催 | 京都産業大学 総合生命科学部 |