総合生命科学部 バイオフォーラム2015開催(3月1日)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

高橋 淑子 先生(京都大学大学院理学研究科 教授)

「しっぽの発生生物学」

 「しっぽ(尻尾)」は、脊椎動物を特徴づける形質のひとつである。つまり、すべての脊椎動物には尻尾がある(ヒトを含む類人猿も、胎児のときは立派な尾をもっている)。尻尾における神経系の形成過程に注目すると、それが「Secondary Neurulation(SN:日本語訳は無い)」と呼ばれるプロセスによって作られるなど、胴体の神経系形成とは大きく異なることに気付く。SNでは、まず間充織細胞が出現し、次にそれらの細胞が上皮化を経て、最終的に神経管をつくる。現在は、SN過程でみられる特徴的な細胞挙動とその制御機構について研究を進めている。SNを含めた尻尾の謎解明が、脊椎動物の進化や多様性の理解に大きくつながる可能性についても紹介したい。
日時 2016年3月1日(火) 16:00~17:30(15:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎
主催 京都産業大学 総合生命科学部
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