物理科学科 セミナー「量子力学で分子生物学に挑む」開催(2014.12.24)

 下記のように理学部物理科学科公開セミナーを開催します。奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。

日時 2014年12月24日(水) 15:30〜
場所 京都産業大学 万有館 2階 セミナー室
講演者 谷口正輝 氏(大阪大学 産業科学研究所 教授)
演題 「量子力学で分子生物学に挑む」
対象 一般・学生・教職員(参加費無料)
申込み 事前申込は不要。
当日、直接 万有館 2階 セミナー室へお越しください。

講演内容

 私達の研究室では、1分子科学を開拓するため、ナノテクノロジーを用いて、1分子の物性とダイナミクスを研究している。1分子が大きな意味を持つ生体内では、DNAの塩基配列に書き込まれた遺伝情報がRNAに転写され、RNAの遺伝情報がアミノ酸配列に転写されてタンパク質ができる。DNAからタンパク質へと遺伝情報が流れる過程の中で、塩基分子とアミノ酸分子が化学修飾を受けて、遺伝子とタンパク質の機能がオン、あるいはオフされる。もしも、DNA・RNAの塩基配列と塩基分子の修飾、さらに、タンパク質のアミノ酸配列とアミノ酸の修飾を1分子レベルで全て解読する夢の装置があれば、分子生物学や医科学を革新するかもしれない。量子力学を使ったシークエンサーは、まさにこの夢の装置の機能を一つずつ実現している。本講演では、量子シークエンサーの開発の最前線を紹介する。

 
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