理学部物理科学科セミナーのお知らせ(2010.12.08)
下記のように物理科学科セミナーを開催します。奮ってご参集くださりますようご案内申し上げます。
日時 | 2010年12月08日(水)13:15〜 |
---|---|
場所 | 京都産業大学理学部 2号館3階会議室 |
講演者 | 曽我 見郁夫氏(京都産業大学名誉教授) |
題目 | 「日本のコロイド科学とJAXA実験計画の現状“ Colloid Science in Japan and Status of JAXA Colloid Project“」 |
対象 | 本学学生・教職員 |
講演概要
ISS(国際宇宙ステーション)は、NASA(アメリカ国立航空宇宙局)やESA(欧州宇宙機関)と共に日本やロシアなどの加盟11ヶ国が協力して建設を進めてきた科学研究のための有人国際宇宙基地です。コロイド科学の分野でのISSの活用を話し合うための第一回国際会議が、11月の27と28の両日にパリで開催されました。日本からは3人の研究者とJAXA(日本宇宙航空研究開発機構)の1名が招待されました。コロイド科学は、ソフトマター・ナノサイエンスと呼ばれる研究分野を含み、物理学・化学・分子生命学を結びつける重要な研究領域を占めています。今回の会議は、この分野でNASAとESAを主導するリーダー達の希望で土曜と日曜に開催されるという異例なものでしたが、それだけに彼らが会議にかける意気込みには圧倒されるものがありました。日本が準備しつつある計画は、(1)コロイド結晶の構造を決定し、(2)コロイド粒子間の長距離相互作用を研究し、(3)地上では作成不可能な重い粒子の結晶化の条件を調べようする斬新なものであり、2日間にわたる円卓討論の話題の中心になりました。その計画の立案者として報告した「日本のコロイド科学とJAXA実験計画の現状」について、やさしい解説を行います。この計画は京都産業大学が積極的に参加しているものです。また、今後のNASAとESAの計画についても、お話をします。