理学部物理科学科 学生向け談話会のお知らせ（2009.08.05）
次の要領で学生のための本校教員による談話会を開催します。
多くの学生の方々の参加をお待ちしています。
| 日時 | 2009年8月5日（水） 13:30 〜 |
|---|---|
| 場所 | 京都産業大学 2号館3階会議室 |
| 講演者 | 永井 正也 氏（京都大学大学院 助教） |
| 題目 | テラヘルツが創る新しい光物理学 |
| 対象 | 本学学生 |
講演概要
テラヘルツ(THz)電磁波は分光学的には遠赤外線に属する。この周波数帯（数meV）には巨大分子の振動モード、強誘電体等のソフトモードや超伝導ギャップなど物性発現を理解する魅力的な励起が数多く存在する。また室温300Kの熱揺らぎが約6THzであることから、生体分子の機能発現への関連についての興味も持たれている。さらには将来の高速大容量通信やX線と補完的なイメージングなど、工学的観点からも注目されている。しかし光と電気の狭間の周波数領域であることから、これまで電磁波の発生や検出が困難であった。講演では最新の超短光パルス技術を駆使することで可能になったテラヘルツ光技術について述べ、基礎的光物性や工学への可能性について紹介する。
多くの学生の方々の参加をお待ちしています。
