物理科学科セミナーご案内(2009年6月24日)
下記のように物理科学科セミナーを開催します。
奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。
日時 | 2009年6月24日(水)15:00〜 |
---|---|
場所 | 京都産業大学理学部2号館第5演習室 |
講演者 | 寺西 克倫 氏(三重大学大学院生物資源学研究科 准教授) |
講演題目 | 生物の光−分子から宇宙まで− |
対象 | 本学教員・学部生・大学院生 |
講演概要
2008年ノーベル化学賞は、「緑色蛍光タンパク質GFPの発見とその応用」の3人の科学者におくられました。この緑色蛍光タンパク質GFPは、緑色の光を放つオワンクラゲか ら1962年に日本人研究者である下村博士によって発見され、現在の生命科学の可視化イメージング技術に欠かせないツールとなっています。本セミナーでは、ノーベル化学賞に関連させながら、演者も研究に携わっている生物発光研究の基礎とその応用について紹介します。
生物の発光現象は、化学反応によって起こります。地球上には数多くの発光生物がいますが、その化学反応は異なります。その化学反応を解き明かし、どのようにして光が作られるかを知るのが、生物発光の化学研究のひとつです。そして、これらの生物発光の分子機構を人工的に制御し、多くの分野で利用されています。例えば、特定の分子を検出することができます。宇宙開発においてNASAでも使われています。
物理学科談話会委員