「高大連携の集い」のご案内

 下記の内容の講演を行います。その後、高校と大学の教員による質疑応答と討論を行います。
皆様、奮ってご参集お願いします。

日時 平成21年3月7日(土) 13:30 〜 17:00
場所 京都産業大学理学部会議室(2号館3階)
対象 高校教員を目指す学生、高校教員、本学付属中学の教員、本学教員

講演者:内村 浩 先生(京都工芸繊維大学准教授)

「高大連携が目指すべきものは何か?―高大連携のあり方を検証する―」

講演要旨

 私が高校と大学の両方で教えてみて痛感するのは,高校での学習が必ずしも大学入学後の学びにつながっていないということである。こうした高校と大学の学びのギャップを埋めることを,高大連携の共通の目標として位置づけたい。そのためには,高大連携を通して生徒(学生)のどのような力を伸ばすのか,またそれをどのように具現化するのかについての視点をもつことが重要である。今回の発表では,具体的なデータや実践事例を挙げながら,今後の高大連携のあり方について提言したい。

講演者:田中岳人 先生(大谷高校教諭)

「高大連携に関する考え」

講演要旨

 最近の学生は大学進学について明確なモチベーションを持たずに、「何のために大学に行くのか」「大学で何を学ぶのか」をハッキリしないまま、大学に進学する生徒が増えている状況があります。これは大学側からみても大きな問題となりつつあります。

 こうした状況を克服する一つの方向として、さまざまな形での高大連携が模索されつつあります。例えば、大学の授業を高校生が「受講」する事で、大学とはどのような勉強をするところか、実際に体験することができる。そのことにより、大学進学のモチベーションをより明確にする事ができると考えます。また、積極的に大学の授業を受ける生徒が出てくることで、周囲の生徒への刺激を与える効果も期待できます。その他に、大学教員による出張事業や教員相互の交流なども考えられます。一方大学の指定校のばらまきも含めて年々数が多くなって来ている状況もあり、有名私大で指定校をとることが出来れば、どの学部でもかまわないという家庭も多くなってきています。このような事でもミスマッチが起こり、リタイヤしてしまえば生徒にとっても不幸な事であります。本校の場合、入学してくる層は上から下の方までおり、学部もまちまちであるところから高大連携校推薦入試を進めています。

京都産業大学理学部・高大連携委員

 
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