理学部数理科学科 学生向け談話会のお知らせ
次の要領で学生のための本校教員による談話会を開催します。
多数の学生の参加を期待しています。奮ってご参加ください。
日時 | 2009年1月14日(水) 13:10〜14:30 |
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場所 | 京都産業大学 2号館3階会議室 |
講演者 | 山田 修司 氏 |
対象 | 本学学生 |
講演要旨
1.「On convex subdivision」
平面上の有限個の点集合Vに対して,Vを頂点集合とし,各領域が凸であるような,Vの凸包の分割を,Vのconvex subdivisionと呼ぶことにする.このときに,領域数が最小となるような分割について考察する.
2.「Multi-sized sphere packing」
コンクリートの劣化を防ぐため、コンクリートのひび割れ等の隙間に、ナノ粒子を封入することが行われている。このとき、隙間の体積に対して、粒子の総体積の比率を高めることが、効果を高めるために必要となる。しかし、3次元空間における最密球面充填比率(π/√18 であることが(ほぼ)証明されている)の制限により、もしもナノ粒子が半径が均一の球体であるとすると、この比率を超えることはできない。しかし、ナノ粒子の半径が2種類あるとすると、それを超えることができる。そのとき、ナノ粒子の2種類の半径をどのようにすれば最も良いか、という問題が生じる。そこで、数学的なモデルを構成して、この問題を数理科学的に解析する。
多くの学生の方々の参加をお待ちしています。
数理科学科 主任
談話委員