理学部公開セミナー開催のご案内(2007年7月25日)

 下記のように理学部公開セミナーを開催します。奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。

日時 2007年7月25日(水)13時30分〜
場所 京都産業大学理学部会議室(2号館3階)
講演者 西川 浩之 氏(筑波大学大学院数理物質科学研究科)
題目 ドナー−アクセプター連結分子系からなる光電変換デバイスの開発
対象 学部生、大学院生も歓迎

講演概要

 従来のシリコン半導体デバイスに変わる次世代の半導体デバイスとして、有機半導体を用いた有機デバイスがここ数年注目を集めている。中でも、有機薄膜を用いた電界効果型トランジスタ (FET) や有機電界発光 (EL) デバイスは実用化の段階に入っている。有機デバイスは、有機半導体材料から構成されているため、デバイスとしての寿命や安定性など克服すべき課題はあるものの、デバイス化に際しての簡便性や低コスト、ならびに軽量かつフレキシブルなデバイスが可能であることから、現在も盛んに研究がなされている。有機FETや有機ELに加え、有機薄膜太陽電池は環境に対する負荷が小さいクリーンエネルギーを作り出すことができることから、従来の化石燃料に変わるエネルギー源として、社会から広く注目されている。太陽電池はp型およびn型半導体の接合界面を利用することにより、光エネルギーを電気エネルギーへと変換しているが、半導体層にp型半導体である有機ポリマーとn型として働くフラーレンC60からなる混合膜を用いたデバイス(バルクヘテロ接合)が光電変換特性を示すことが発見され以来、有機薄膜太陽電池の研究が盛んになった。さらに最近では、分子レベルでのp型とn型の接合を目指し、電子供与体(ドナー分子)と電子受容体(アクセプター分子)を直接接合した系を用いた、活性層が単一成分分子からなる有機薄膜太陽電池の研究も活発化しつつある。本講演では、我々が開発したC60とドナー分子であるテトラチフルバレン (TTF) が連結した分子系の性質と光電変換特性に関する研究について紹介する。

物理学科 談話会委員

 
 

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