結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 春学期)

1.結果の総評

 理学部のBアンケート回収率は約67.2%であつた。授業への出席頻度は全学平均を上回っているが、「シラバスを活用」する頻度では昨年度と同様に全学平均を下回っている。「満足度」を感じる学生、「授業内容の理解をした」と思う学生は、少人数のクラスの科目では多い。必修科目でも約70%以上に達している。昨年度と同様に、実習・演習科目は「講義内容を深める」ことを実感している学生が多い科目である。TAおよび補助員は授業に役立っているとの結果が出ている。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 今年度は、数理科学科の基礎科目の担当者の変更があり、不慣れな事もあるのだろう、学生の「満足度」がやや下がった。しかし、両学科とも必修科目(基礎科目)の教育は十分に機能していると言える。実習・演習科目の「満足度・理解度」は基礎科目の講義に比べて高い。他の専門科目もおおむね学生に受け入れられていると判断できる。しかし、専門性が高い専門科目については、科目により「満足度」は異なる。「この授業の目的とする内容を理解できたか」の問に対して「そう思う」「強く思う」学生が50%程度の科目もある。授業の進め方、教え方に教員の工夫がさらに必要であろう。
 基礎科目の学力レベルの到達目標(60%、80%)はすでに各学科で策定している。現在の抽象的なアンケート項目をさらに詳細な項目で置き換えるならば、「講義内容の理解度」をより正確に測定できる可能性があるが、最終的には担当された教員の努力に依存することになる。

3.2の各項目についての改善計画

 基礎科目の講義、実習・演習科目の満足度・理解度を上げるためには、本学部の利点である少人数教育をさらに進めて、能力別少人数セミナーなどを進めるべきであろう。能力別に行う「大学数学の基礎」の満足度が高い事実から判断しても、この点は妥当であろう。

改善に向けての取組(基礎科目の充実)

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