結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成25年度 秋学期)

1.結果の総評

 理学部の「学習成果実感調査」アンケート回収率は約56%であった。「シラバスを読んだ・シラバスを参考にした」と答えた学生の割合は全学平均を下回っているが、授業への出席率は全学平均を上回っている。「学びの面白さ」「自らの成長を感じる」「講義が目的とする内容を理解した」学生は約55%で例年と同じ結果であった。予習した学生は30%程度、復習をした学生は55%程度いることがわかった。講義後に、学生の勉学に対するモチベーションが上がっていることがわかる。実習・演習科目はおおむね評価は高く、「講義内容を深める」ことを実感している学生が多い。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 基礎科目(コア科目)での「満足度」の平均値は、数理科学科、物理科学科ともに、同じ値3.72(72.2%)であった。「内容の理解度」を示す平均値は、数理科学科で3.61、 物理科学科で3.57、ほぼ同じ値であった。アンケートは抽象的な質問であるため「満足度、内容の理解」を精査、改善する方法等は判断できないが、基礎科目はおおむね学生に受け入れられていると判断できる。さらに、実習・演習科目は講義科目に比べ「満足度」が高い。講義後に、復習を行う学生数が増加していることは、課題演習などによるところが大きいのかもしれないが、質の向上のためには、好ましいことである。課題演習以外の勉学に対するモチベーションが上げる工夫努力が、各教員に望まれる。
 専門性が高い専門科目については、科目により「満足度」は異なる。「授業の目的とする内容を理解できたか」の設問に対して平均値が2.0台の科目も散見される。専門科目ではコア科目との連携を考慮した教員の教授法の改善が望まれる。

3.2の各項目についての改善計画

 基礎科目の学力レベルの到達目標(60%、80%)を各学科ですでに策定しているので、各教科でアンケートの質問事項を講義内容のテーマごとに具体化する時期に来ているであろう。その後に、基礎科目の新たな改善策が生まれる。
 専門性の高い科目には、個々の教員の教授力に依存するが、各教員が学力レベルの到達目標を定めるなど、教員の努力が望まれる。

4.備考

 修学アドバイザー制の改善案として、さらに、GSCコースの一環として、H26年度から数理科学科では5クラス程度の少人数セミナーを行う。物理科学科はGSCコースとして少人数セミナーを行う。より、対話型講義に近づくことになる。

改善に向けての取組(平成25年度 秋学期 基礎科目の充実)

改善に向けての取組(平成26年度 秋学期 基礎科目の充実)

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