結果分析・改善計画(平成23年度 秋学期)

1.結果の総評

 理学部のBアンケート回収率約61%であつた。「シラバスを読んだ」、「講義の目的とする内容を理解できた」と答えた学生の割合が全学平均を上回った。詳細にみると、専門基礎科目(コアー科目)の出席率は高く、「学びの面白さ」「自らの成長」を感じる学生は50〜60%であつた。専門科目では、すべてのアンケート項目に対して、「ばらつき」が見られた。専門性が増すと、講義の進め方に対して評価が分かれる傾向にある。実習・演習科目はおおむね評価は高く、「スキルを伸ばす・講義内容を深める」ことを実感している学生が多い。実験科目はアンケート実施例が少ないため、適切な判断が得られなかった。

2.授業アンケートにみられる本学部授業の課題

 基礎科目、実習・演習科目で「おおむね満足している」学生は平均で60%弱である。抽象的な質問形式であるため「満足度」のパーセンテージを上げる方法等は判断できないが、基礎科目はおおむね学生に受け入れられていると判断できる。今後、基礎科目の学力レベルの到達目標(60%、80%)を各学科で策定しているので、アンケートの質問事項をより具体化して、基礎科目の改善策を検討すべきであろう。実習・演習科目は機能していると言える。特に演習科目は、「講義科目の理解を深めることに役に立った」と回答した学生は50〜70%である。受講者数を増やす努力が望まれる(物理科学科)。

 専門性が高い専門科目については、科目により「満足度」は異なる。「この授業の目的とする内容を理解できたか」の問に対して「そう思う」「強く思う」学生が20%以下の科目もある。基礎学力の向上の必要性もあるが、先生方の努力による改善が望まれる。

3.2の各項目についての改善計画

 学習成果実感調査(Bアンケート)において、各学科で作成した学力レベル到達目標との関連で、学部独自の設問を設けるなど、検討・改良する必要がある。さらに、アンケート実施科目の選定において、基礎科目については、必ず数年間行うことを義務づける必要がある。

 専門性の高い科目には、個々の先生方の教育力にもよるが、各先生方が学力レベルの到達目標を定めることなどにより、学科としての改善策を検討することを望む。

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