鈴木信三 教授

理学部 物理科学科

鈴木信三 教授

ナノサイズの穴から飛び出すとてつもない未来をつかめ!

六角形の格子状に並んだ炭素原子だけからなるシートが丸まって、直径数ナノメートル程度の管となったカーボンナノチューブ。1991年、日本人によって発見されたこの新たな炭素ナノ構造体は、その驚異的な強靭さや特異な物性によって、痛みを感じることのないほどに細い注射針や、地上と衛星軌道を結ぶ宇宙エレベーターのロープ、炭素のみで作られたコンピュータ素子など、これまでの常識を超えた発明をもたらす新素材として期待を集める。そして今、世界がそれぞれのゴールを目指して開発競争を繰り広げるなか、京都産業大学鈴木研究室は、その生成過程と物性の解明を通して、誰も見たこともない未来をつかもうとしている。

ナノサイズの穴から飛び出す
とてつもない未来をつかめ!

六角形の格子状に並んだ炭素原子だけからなるシートが丸まって、直径数ナノメートル程度の管となったカーボンナノチューブ。1991年、日本人によって発見されたこの新たな炭素ナノ構造体は、その驚異的な強靭さや特異な物性によって、痛みを感じることのないほどに細い注射針や、地上と衛星軌道を結ぶ宇宙エレベーターのロープ、炭素のみで作られたコンピュータ素子など、これまでの常識を超えた発明をもたらす新素材として期待を集める。そして今、世界がそれぞれのゴールを目指して開発競争を繰り広げるなか、京都産業大学鈴木研究室は、その生成過程と物性の解明を通して、誰も見たこともない未来をつかもうとしている。

Toward the unknown Universe

-Challenging Voice-  学生インタビュー

理系人材に求められる基礎力の獲得へ

私の研究室では、カーボンナノチューブの生成と評価を繰り返しながら、大量作製法や分離精製法の確立を目指しています。4年次の「特別研究」(卒業研究)でこの研究室を選択した学生は、カーボンナノチューブの幾何学的な構造と物性との関係性を学びながら、実際にカーボンナノチューブの作製実験に挑戦します。さらに、学生たちは自ら作製したカーボンナノチューブの物性が理論と合致しているか評価しながら、一歩ずつ確かな手法の確立に近づいていきます。それは容易なことではありません。だからこそ、面白い。学生のみなさんには、こうした実験と理論の両面からアプローチしていく物理学的な考え方を身につけてほしいと願っています。その考え方は、理系人材として社会で活躍する際に、必ず役立つと信じています。

豊かな発想と柔軟性で
課題にアプローチする

理学を学ぶ上で最も重要なのは、なぜそうなるかを考えること。研究方法もひとつとは限りません。理論を裏付けるために様々な角度からアプローチしていく必要があり、そのためには豊かな発想と柔軟性が求められます。そうすることで、単に数字だけでは見えてこなかった新たな視点が広がっていきます。そのような理学的な発想が今の社会では求められているのではないでしょうか。カーボンナノチューブの研究自体が、将来の自分の仕事に直結して役立つことは、実際にはほとんどないでしょう。しかし、「特別研究」(卒業研究)を履修するなかで、論文を読み研究計画を自ら立てて着実に実行していく、という作業を通じて自然に身についた「物理学的に考えていく力」は、きっと自分にとってかけがえのない力になります。そのような力をここで十分に身につけていってほしいと期待しています。

物理を基礎として、
様々な分野に関心を広げていける
教育・研究環境

京都産業大学の理学部は開学以来半世紀以上の歴史をもちます。関西私立大学の中で現在でも理学部の看板を掲げているのは、この京都産業大学だけであり、ノーベル物理学賞を受賞された益川教授の「素粒子物理学」など、基礎的な物理を重視していることが物理科学科の特徴の一つだと言えるでしょう。2016年4月から、これまでの「物理科学科」「数理科学科」に加えて新しく「宇宙物理・気象学科」が設置され(現在申請中)、3学科体制となります。基礎的な物理はもちろんのこと、宇宙がどうやってできたかを考える宇宙論、我々の地球がどうやって生まれてきたかを天文観測結果に基づき考えていく宇宙物理・天文物理分野や、地球や惑星の気象現象を調べる気象物理の世界まで、多様な物理を探究できる環境が整いつつあります。基礎的な物理をしっかり学んだ上で多様な分野を探求できる教育・研究環境の場だからこそ、例えば、物理と化学の境界領域としての物理化学分野にも、学生が自然に関心を広げられるように、努力していきたいと考えています。

Challenging Voice

「多様な志をもつ仲間とともに
未来につながる醍醐味を実感!」

物理科学科4年

石田 諒さん

大学でもっと物理学を追求したいと、多くの研究実績をもつ京都産業大学に入学を決めました。理学部には、宇宙に興味のある人や理論を学びたい人などさまざまな学生がいます。多様な志をもつ仲間と学ぶことはとても刺激的です。私は今、アーク放電法でカーボンナノチューブを生成し、どのような形をしているのかを調べています。今後はさらに物性を調べ、それがもつ性質を分離するところまで研究を進めたいと考えています。カーボンナノチューブの将来性は大きく広がっていると思います。形によって違う性質を示したり、柔軟性や熱伝導性があるので、電子部品にも活用できるのではないかと私は感じています。未来につながる――そんな研究にいつもワクワクしています。将来は、社会に役立つものづくりに携わりたいと考えています。物理科学科の学びを通して身につけたゴールにたどり着くために必要なことを考え実行できる力を、就職活動でも社会に出てからも生かしていきたいです。

「予期しない新たな発見や出会いが
自分と未来の可能性を拡げていく!」

物理科学科4年

大塚 真凜さん

子どもの頃から理科の実験やものづくりが好きで、一からカーボンナノチューブを生成できる鈴木教授の研究室を選びました。カーボンナノチューブがどのような性質をもち、それがどのように社会で生かされているかにも興味をもっていました。現在はチューブを生成し、半導体的性質と金属的性質を二層にわける研究を進めています。分からないことが多く試行錯誤ではありますが、実際に自分の手で装置を動かしながら研究できることにやりがいを感じています。物理学の実験では思うような結果が出なかったり、環境や条件によって新しいものが生まれることもあります。そんな予期していなかった発見が、学びの面白さでもあります。ここには各研究を体験する特別実験をはじめ、じっくり考える時間とチャンスがあります。まだ、大学でどんなことを学びたいか、大学卒業後どんな仕事に就きたいか決まっていない人も、物理科学科でならやりたいことが見つかるし、自分の可能性がきっと広がると思います。

※学年表記は取材当時(2015年)のものです。

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