「第2回 京都産業大学・大阪府立大学教育連携 特別講義」開催

 2010年に締結された「京都産業大学・大阪府立大学 教育研究連携に関する協定」に基づく連携事業の一貫として,大阪府立大学から講師を招き特別講義を開催します。今回は,附属獣医臨床センターにて日々,臨床教育に携わる鳩谷晋吾氏をお招きし,獣医医療の最前線で必要とされる再生医療の開発研究についてお話いただきます。

日時 2013年11月27日(水)
16:00〜17:00
場所 京都産業大学 15号館 1階 15102セミナー室

イヌ・ネコのiPS細胞研究

講師

大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科獣医学専攻 鳩谷 晋吾 助教

 近年、日本ではコンパニオンアニマルであるイヌ・ネコの数が非常に増加し、子供の数をも上回っていると言われている。これらの動物は人々の生活になくてはならない存在となり、獣医療も人の医療と同様に最先端の治療が求められるようになってきた。また、獣医療の進歩によりイヌやネコが長寿になり、それと共に慢性腎不全、糖尿病、心筋症、白血病など人と同様の疾患が多くみられるようになってきており、本学附属獣医臨床センターにおいても日々、多くのイヌやネコが最先端の治療を求めて来院されている。しかしながら、実際の診療現場では治療できない疾患もまだまだ多く存在しているのが現状である。これらの疾患に対する新しい治療法として再生医療が注目されており、特に人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、その多分化能力から再生医療の主役と考えられている。

 現在、医学領域においては、iPS細胞を用いた応用研究が日進月歩で進められており、日本においても臨床研究が計画されている。一方、獣医学領域でもこれらの細胞を再生医療に応用することが試みられている。我々の研究室では、イヌ・ネコの再生医療の実現を目指し、胚性幹細胞(ES細胞)やiPS細胞の作製に以前から従事してきた。これらの試みはまだまだ始まったばかりではあるが、獣医学領域におけるiPS細胞の研究について、我々の研究成果を中心に紹介する。

問い合わせ

京都産業大学 総合生命科学部 教授
加藤啓子 (京都産業大学・大阪府立大学教育連携委員)
Tel.075-705-1466
kato@cc.kyoto-su.ac.jp

 
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