総合生命科学部 岸川淳一特定研究員（PD）・横山謙教授らの研究内容が雑誌「The Journal of Biological Chemistry」のPaper of the week に選定されました

　総合生命科学部　岸川淳一特定研究員（PD）・横山謙教授らの研究内容「VoV1-ATPase の再構成」が雑誌「The Journal of Biological Chemistry」に掲載され、Paper of the week に選定されました。

研究内容の概要

　VoV1-ATPase は、分子内の＜軸＞を回転させることにより、水素イオン（プロトン）を移動させるタンパク質です。

　VoV1-ATPase の回転する部分を回転子、その他の部分を固定子と呼びます。それぞれ、十数個のタンパク質が集合し形成されています。このような複雑な構造を持つタンパク質の組立原理がわかれば、新しい組み合わせのタンパク質を作ることも可能になります。

　今回の研究では、予想に反して、回転軸タンパク質の一部がない状態でもVoV1-ATPase の基本構造が組み立てられました。さらにFRET という方法でどの程度の結合力が働くのかも明らかにしました。回転するタイプのタンパク質の組立において、固定子部分の役割の重要性が示された結果です。

掲載論文名

  • Reconstitution of Vacuolar-type Rotary H+-ATPase/Synthase from Thermus thermophilus
    岸川淳一、横山 謙（京都産業大学　総合生命科学部）
  • J. Biol. Chem. 2012 287: 24597-24603. First Published on May 11, 2012
 
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