第1回・2回 バイオフォーラム2011

 最先端の生命科学研究に触れてみませんか

第1回

FGFの機能・受容機構と医療応用に関する最近の展開

 ヒトやマウスでは22遺伝子にコードされるFGF(繊維芽細胞増殖因子)リガンドファミリーの多くは、主に4遺伝子にコードされるチロシンキナーゼ型細胞膜受容体ファミリーを介して細胞の増殖や分化を制御し、動物の個体発生から生体の恒常性維持まで多面的に働いていると考えられます。また、メタボリズム調節ホルモンとして働く一群や、神経機能調節などに関わる一群も存在することが明らかにされつつあります。しかしその生理機能や分子機構の全貌はまだ不明であり、多くの研究課題が残されています。今回は、FGFの生理機能と細胞膜受容、医療応用への展開に関して、私たちの最近の知見を中心として周辺研究までを紹介します。生理機能としては、複数のFGFによる毛成長周期の制御についての知見を、受容機構としては、補助受容体によるホルモンFGFの特異性の規定について、応用研究としては、放射線被ばくによる生体障害の防護に有効なFGFについて、それぞれ紹介します。

講師

(独)産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門 シグナル分子研究グループ 今村 亨 主幹研究員

日時 2011年6月17日(金)
開場 15:30〜
開演 16:00〜(講演時間:60分)
場所 京都産業大学総合生命科学部15号館
15102セミナー室
備考 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎
主催 京都産業大学 総合生命科学部

第2回

葉緑体の遺伝子組換えによる有用植物作出への試み

 メンデルの遺伝法則の再発見で有名なコレンスが、植物の斑入りの研究から細胞質遺伝の存在を初めて明らかにして以来、細胞質の遺伝情報の実体を解明しようとする研究が多くなされてきました。また細胞質により付与される有用形質を作物育種へ利用する試みも古くから行われています。近年、細胞質遺伝を担う実体のひとつである葉緑体DNAを、遺伝子工学の方法により直接操作することが可能となりました。今回のフォーラムでは、葉緑体の遺伝子組換えによる有用植物の作出をめざした研究を紹介します。

講師

京都産業大学 総合生命科学部 生命資源環境学科 寺地 徹 教授

日時 2011年6月24日(金)
開場 15:30〜
開演 16:00〜(講演時間:60分)
場所 京都産業大学総合生命科学部 15号館15102セミナー室
備考 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎
主催 京都産業大学 総合生命科学部

問い合わせ

京都市北区上賀茂本山
京都産業大学総合生命科学部事務室
Tel.075-705-1466

 
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