結果分析・改善計画(平成25年度 春学期)

1.結果の総評

 出席率80%以上の学生の成果実感度と満足度には高い正の相関があったので、成果があったと感じた科目は満足度も高いといえる。成果実感度は、同一の教員・科目を昨年と比べた場合、H25では有意に上昇した。一方、満足度は変わらないので、今年度のこの上昇の理由は判らない。成果実感度および満足度が低い(平均値−標準偏差x2付近および以下)と判断されたものが3科目あり、昨年と同傾向であった。これらの評点がなぜ連続して低いのかについては、科目の教授量、難度、教授方法、学生の学習量・意欲と基礎学力など、多方面から解析し、向上に向けて改善をはかる必要がある。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 1.の数値の分析以外に、アンケート内の意見・感想から課題を摘出すると、以下のように大別される。

  • 学生の消極的、受動的な学習態度に原因があると思われるコメント
     授業の進行が速すぎる。覚える量が多すぎる。計算問題が難しい。範囲が広すぎる。教科書が高価すぎる。レジメがないので復習できない。板書が速すぎる。
  • 教員に改善が求められるコメント
     声が聞き取りにくい。会話のメリハリがない。スライドや配布物の字が小さい。Moodleやビデオの積極活用、板書技術の向上を望む。

3.2の各項目についての改善計画

学生に対して

 予習・復習の励行。不明や不満な点は講義の場ですぐ質問するという積極的態度を周知徹底。

教員に対して

 講義時間に適した教授内容の厳選。予習復習範囲と内容の明確な指示。学生の立場に戻って教授資料(スライドや配布物)の内容を再点検。しゃべり方・板書技術など、教授基本技術の自己点検と研鑽。

 
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