結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成25年度 秋学期)

1.結果の総評

 出席率80%以上の学生の成果実感度と満足度には高い正の相関があった(r=0.86)。この傾向は昨年度秋学期および今年度春学期と同様であり、概して「成果を実感した場合にはその科目の満足度も高い」ことが再確認された。評価点が基準値(平均値−標準偏差×2)以下であった科目はなく、したがって、成果実感度および満足度が“著しく低い”科目は摘出されなかった。一方、実感度および満足度を昨年と今年で比較した場合、それらの相関はそれぞれr=0.65、r=0.53(同一科目・教員の20科目)となり、高い水準ではなかった。これは、同じ科目(同じ教員)でも両年度で異なる評価を受けたものが多かったためと推察する。これには学生側の要因(両年度での基礎学力、意欲、予習・復習時間などの違い)あるいは教員側要因(授業形態の改編など)、あるいはそれらの複合要因が関与しているかもしれない。この分析は今後も継続する必要がある。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 1.の分析以外に、アンケート内の意見・感想から課題を摘出すると、以下のように大別される。

  • 学生側に原因があると思われる課題
    事前事後学習の不足あるいは欠落に主因があると思われる、授業内容の理解不足。
    受身的、消極的学習態度。
  • 教員に改善が求められる課題
    スライドや配布物の工夫、Moodleやビデオの積極利用。板書とスライド説明の適正配分化。
    中規模授業(受講者100名程度)における双方向(対話型)授業方法の工夫
  • それ以外
    教室内の設備充実(座席配置の工夫、双方向授業用の機器の充実など)

3.2の各項目についての改善計画

学生に対して

  1. 次年度のアンケートには、事前事後学習時間の記入を必須化(今年度は任意回答)し、学生の予習・復習時間を把握するとともに、事前事後学習の励行を促す。
  2. 双方向型(質疑応答による内容深化型)授業の促進及び改良を行い、学生の能動的学習意欲および学習力を向上させる。
  3. 従前の改善作業の継続(教材、スライド作成や板書に関する技術の向上)

改善に向けての取組(平成25年度 秋学期 中人数を対象として行われる自然科学系講義クラスの運営方法)

改善に向けての取組(平成26年度 秋学期 動物育種の基礎)

 
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