結果分析・改善計画(平成24年度 春学期)

1.結果の総評

 結果全体を俯瞰すると、概ね良好な結果となっていると判断できる。出席率については、専門分野の学習形態から、理解度を深めるには授業への出席が不可欠であるとの認識からか、全体で9割となっており、学生の意欲的な行動がうかがえる。シラバスは、良く読まれており、学習のおもしろさも、7割の学生がおもしろいと感じている。全体の満足度も全体で7割近く、出席率良好の学生については7割以上が満足と答えており、全体的に見て問題はないと判断される。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 各授業の結果にはバラツキがあることから、各担当者の工夫に加え、本学部での学びの意義や理解の進め方等、高校までとは異なる大学での学習方法をまずは理解させた上で、各科目の必要性を認識させる等、全体と個別の認識及びその関連性を教授する必要があると判断する。
 教員の個人差が大きいが、板書の字の小ささ、声の小ささなどテクニカルに改善できる指摘は多かったものの、授業内容については多くの学生が興味を持ったことがうかがえ、結果としては良好と判断できる。

3.2の各項目についての改善計画

 これまで、新入生に対して、学部独自に生物・化学のプレイスメントテストを実施しており、教員全員が学生の基礎学力を把握した上で授業を開始している。その後は、各教員の創意工夫により、理解度、満足度を高めるように努めている。
 完成年度となる平成25年度を終えるまでは、カリキュラムの変更を行うことはできないため、平成26年度以降にカリキュラム変更を予定しているが、現況改善をも念頭に据えてその変更案を策定する等、対応する予定である。
 調査結果は、あくまで参考と言うにとどめておくべきと考える。大学の講義は高校までの講義とは本質的に異なることを教員が自覚し、学生にわかるということを中心に講義を行うべきではない。これだけは知っていて欲しいと思う内容は、(わかりやすく説明することの必要なのは言うまでもないが)たとえ半数の学生が理解できなくともきちんと示して、説明すべきであると考える。また学生に講義内容に興味を持たせることを最重要と考え、双方向性の講義をなんらかの形で工夫すべきと考える。

 
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