結果分析・改善計画(平成24年度 秋学期)

1.結果の総評

 まずどの科目も出席率の高かったこと(約9割が12回以上出席)が特筆される。また、授業に対する満足度も平均して高く(約7割が満足)、講義を受けた学生の多く(6割)が、自らの成長を実感することができたと答えている点が評価される。個々のコメント等を見ると、黒板の字が小さい、早く消し過ぎる、また早口でついていけない、活舌が悪いなど、授業の伝達法に対する注文が多く見られた。これについては個々の教員の注意が必要であろう。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 本アンケートでは、授業を受けた時の感想を聞く形になっているが、どのようにこれまでの高校の授業との差異化がはかられているかなどの点に関する項目が必要であろう。自主的に講義に参加する、あるいは問題を発見するという意識をどのように植え付け、それが学生に実感されているかなどを問う項目も必須である。それを前提としたうえで、各教員が、大学という場で、どのような意識をもって講義を受けるべきか、大学における講義とはどのようなものと考えるか、それらについて個々の教員の考えをまず述べるなどの工夫が必要と考えられる。単にいい授業、学生に喜ばれる授業をするという形でアンケート結果が利用されるのでは意味がない。

3.2の各項目についての改善計画

 上で述べたとおりであるが、アンケートの項目の再考もはかりたい。 また、講義の最初に、この講義が本学部の学生としての学びのなかで、どのような意味を持つか、あるいは、どのようなことを学んでほしいか、などの、講義の基本的な視点を伝えるという努力が必要であろう。
 また講義は双方向的なものであることが理想である。一方的な知識の伝達を排し、ひとつひとつに質問をするなど、受け取り方の確認とともに、学生の側からの積極的な質問を引き出す努力を要請したい。

 
PAGE TOP