2007年度神山祭 今井ゼミナール部展
「ラテンアメリカの今、その光と影」



 今年の神山祭で私たちは授業で学んでいるラテンアメリカについて「ラテンアメリカの光と影」という昨年と同じテーマで部展を行いました。テーマは同じですが今年はよりラテンアメリカの人々の人生観などを意識して、今の日本のような、経済的に豊かでも、どこか納得できず、今の人生に不満を持ち、幸せと感じることが出来ない人も多いと思います。その上で本当の「幸せ」「豊かさ」とはなんなのか?というようなことをラテンアメリカの人々の厳しい生活状況や、その中でも陽気で幸せそうに暮らす様子や生活を見てもらうことによって改めて考えていただけるような機会になって欲しいと思い部展を行いました。

 内容については、来ていただいた皆さんに少しでもラテンアメリカの生活や文化に触れてもらいラテンアメリカ流の人生の楽しみ方を体験していただけるようにサッカーゲームを用意し、サルサの基本ステップをレクチャーしました。他にも中南米の大きな産業でもあるコーヒーについて豆知識いっぱいの展示やコーヒーの嗅ぎわけクイズ、中南米を中心に広がっていった音楽について取り組みました。

 影の部分では授業で学んでいる、メキシコで増え続ける「ストリートチルドレン」の問題を現地で実際に取り組んでいた学生を中心として現実味のある展示を行い、さらに最近問題にもなった後を絶たないアメリカへの「不法移民」について取り上げました。



 準備の段階では内容について十分な話し合いができないまま後期の授業に入ってしまい、そこから話し合いを重ねるもなかなか意見がまとまらず、おおよその形が見えてきた頃にはもう本番2週間前、何も完成していない状況でした。きっと皆がどうにかなると思っていたと思います。しかしどうにかしようと思っている人がどうにかなるわけで、このままではいけないと本当に焦りました。そこから学生一人一人が時間を作り、部展を成功させるという共通の目標に向かって、準備に取り組みました。

 11月2・3・4日と行われた神山祭では学生、教授、家族連れの方、卒業生の方など本当にたくさんの方が来てくださり、ありがとうございました。私たち今井ゼミの学生は話し好きの学生が多いので皆さんと話しができとても楽しかったです。私たち自身が楽しめる部展にすることができたので、来ていただいた方も帰られるときは皆さん笑顔で帰っていただくことができ、満足のいく部展でした。久しぶりに声が枯れました。

 残念ながら今年は賞を受け取ることができませんでしたが、私たちが授業を通して感じたラテンアメリカのパワーを皆さんに伝えることはできたと思います。結果は残念ですが、学生皆が、がんばって一つのものを作り上げ、部展を成功させることができたこの過程はプライスレスで、必ずゼミ生皆にとって貴重な経験になることと思います。私自身もリーダーとして至らない部分はたくさんありましたがリーダーに選んでくれた皆に感謝しています。本当に良い経験になりました。

 今井ゼミの皆と部展を通じて充実した時間を過ごすことができたこと、スペイン語専修に感謝しています。そして、これからも今井ゼミの部展を楽しみにしています。

言語学科 スペイン語専修 中尾昌史




PAGE TOP