1年次生の窪田裕也君、訪ロ団の一員としてロシアを訪れる(2010年9月18日)

 ロシア語専修の1年生の窪田裕也君が「クラスノヤルスク文化交流訪ロ団」の一員として、シベリアの都市クラスノヤルスクで開かれた日本文化週間「文化の対話」に参加しました。この日本文化週間の模様は、クラスノヤルスク教育大学のホームページで紹介されています。このページの上から9枚目と11枚目の写真は、窪田裕也君が日本人抑留者墓地でお経を読んでいる写真です。このクラスノヤルスク訪問について窪田君に書いてもらいました。





 私は9月の5日から13日の間に「クラスノヤルスク文化交流訪ロ団」に参加し、生まれて初めてロシアを訪れました。「クラスノヤルスク文化交流訪ロ団」は、地元愛知県の「日本とロシアの友好親善を進める愛知の会」がシベリアの都市クラスノヤルスクで開かれた日本文化週間「文化の対話」にあわせて結成したものです。今回私は華道の先生から誘われての参加で、団のなかで最年少で唯一の大学生でしたが、様々な貴重な体験をさせていただきました。

 クラスノヤルスクでの日本文化週間「文化の対話」では様々な催しがありました。私たちがシベリア鉄道で到着するとロシア流の歓迎法であるパンと塩で出迎えられました。地元のマスメディアの取材が多くあり驚きました。次にクラスノヤルスクにあるシベリア抑留で亡くなった日本人抑留者墓地へお参りをしました。ここでは自分が浄土真宗の僧侶であることもあり、袈裟衣を着てお経を読ませてもらいました。後ろにいたロシア人たちもシベリアの大地でおこった悲劇に共感してくれたことがとても印象的でした。こうして日本文化週間「文化の対話」ははじまり、メイン会場の建物では華道や茶道や空手などが披露され、いずれも大盛況でロシアでの日本文化への関心の高さに驚かされました。

 文化週間と並行して私たちはシベリア連邦大学、クラスノヤルスク教育大学の学生たちとの交流会に参加しました。ロシアで日本語を学んでいる同世代との交流は大変有意義で、ロシア語学習に対する刺激を沢山受けました。クラスノヤルスクの教育レベルが高いのか、みんな日本語が上手で驚きました。今もインターネットを通して交流があり、ロシアの様子をリアルに教えてくれます。

 クラスノヤルスクは日本ではあまり知られていない小さな街ですが、10ルーブル札に描かれているエニセイ川の橋や、聖堂など見所は沢山あり、こぢんまりとした美しい街でした。今度はロシア語をもっと話せるようになって訪れたいです。

 日本とロシアの間では領土問題など沢山の問題がありますが、今回の訪ロを通して、草の根での交流を続け、人々の絆を作ることが大切だと感じました。

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