交換留学生クセーニヤさん、ロシアに帰国する(2010年8月24日)

 4月から外国語学部に交換留学生として来ていた、プーシキン大学の大学院生クセーニヤ・シーシナさんが8月24日にロシアに帰国しました。クセーニヤさんは、本学で日本語、日本文化を学ぶとともに、ロシア語専修のインテンシブ・ロシア語、ロシア語コミュニケーション論などの授業に参加して、ロシア語会話、ロシア語作文、ロシア語のことわざ研究などの授業を助けてくれました、クセーニヤさんは、授業以外でも学生といっしょにロシア料理を作ったり、京都散策をしたりしました。年齢の近いクセーニヤさんと交流することにより、学生はロシア語、ロシア文化にいっそう興味を持つようになりました。帰国するさいに、クセーニヤさんからメッセージを受け取りましたので紹介します。

交換留学生クセーニヤさん、ロシアに帰国する
 
交換留学生クセーニヤさん、ロシアに帰国する

 私はモスクワに住み、プーシキン名称ロシア語大学の大学院で学んでいます。日本の古都京都の京都産業大学で2010年の春学期に外国語としてのロシア語教授の実習を行い、日本語を学びました。外国語としてのロシア語は私の将来の専門ですので、このようなすばらしい国で自分の力を試すまたとない機会が訪れたことを喜んでいます。ロシア語の授業では私は学生にロシア語会話を教えました。
 京都では私は『国際交流会館』と呼ばれる外国人学生のための特別な寮で暮らしていました。何回か日本の学生が私のところに遊びに来ました。私たちは一緒にロシア語で話し、ロシア料理のボルシチ、ブリン、ヴァレーニキを作りました。私だけが学生にロシア語とロシア文化の勉強を助けたわけではありません。学生たちもまた私を助けてくれました。彼らは私のためにちょっとした京都観光を企画して、私に町を見せてくれました。私たちはいろいろな寺院へ桜の開花を見に行き、町の中心、目抜き通りを散策し、いろいろ店を見てまわりました。さらに私たちは琵琶湖に泳ぎにも行きました。私の友達の4年生の謙治君は、ロシアに留学していたのでとてもうまくロシア語を話します。彼と一緒に富士山に登りました。私は日本の学生と交流し、ともに時間を過ごすことがとても気に入りました。
 私は外交のことはよく分かりませんが、ロシアと日本の関係はおそらく友好的と呼ぶことはできないだろうということは分かっています。私が望むのは、外交問題が決して人々(日本人とロシア人)の間の関係に決して影響を与えないこと、外交問題が紋切り型人間の言うなりにならず、お互いの交流において関心を持たれること、ロシア語が日本において人気があり、日本語がロシアにおいて人気があることです。
 私たち、ロシア人と日本人、は興味深く、美しく、豊かな文化の担い手です。私は私たちにはお互いに語ることがあると思います。

交換留学生クセーニヤさん、ロシアに帰国する
交換留学生クセーニヤさん、ロシアに帰国する

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