ユヴァスキュラ便り1(服部 拓磨:国際関係学科3年)

外国語学部国際関係学科3年 服部 拓磨

大学の寮付近から見えたオーロラ

 2013年の8月からフィンランドの中部にあるユヴァスキュラ大学に留学しています。こちらに来て、あっという間に一か月が過ぎました。日本を発つ前はとても不安で、ホテルのチェックイン、電車の乗継など、本当に大学まで無事に到着できるのか、考えれば考えるほど心配になっていました。それでもつたない英語で何とか無事に大学のある街につくことができました。
 初めての一人暮らしで、何もかも一人でやらなくてはならず、周りには知っている人がいない、誰も助けてくれないそんな環境。「自分を成長させたい」そんな気持ちで留学に来たものの、何もない、何もできない環境に突然置かれると想像以上に辛かったです。けれど、誰も自分のことを知る人がいないところで自分がどれだけ頑張れるのか、それを試すことのできる場所を手に入れることができた後は、「ここで全てをゼロから始める」、「できることはすべてやろう」と開き直って生活することにしました。

 到着して数日後に、フィンランド語のサマーコースが始まりました。このコースには、世界各国から留学生がいて、生徒の中には大学院生などもいて、年齢や国もバラバラな環境。ただでさえ英語が十分に話せていないのに、フィンランド語を英語で学ばなくてはいけません。しかし、わからないところをがんばって英語で質問したり、積極的に交流を持つことを心掛けました。そうすることで自信をつけることができたし、友達も多く作ることができました。
 日本人留学生の数が本当に少ないので不安な気持ちになりがちです。けれど、その分自分の力を試すことができる。フィンランドには「シス」という言葉があります。この言葉の意味はあきらめず挑戦し続ける気持ちを表すそうです。正直まだまだ英語力は足りなく、会話での笑うタイミングはつかめてきましたが、相手の言っていることが聞き取れない時や、会話に参加できないこともしばしば。これからの留学生活で、自分の英語力の向上だけでなくて、フィンランド文化の理解や、ほかの国の留学生との友人関係を築いていけるように頑張っていきます。まだまだ、自分の伝えたいことを英語でうまく表現できないことなど、たくさん辛いこともありますが、必ず良い経験になると信じて、シスの気持を忘れないで毎日全力で何事にも挑戦することを心掛けて生活して、フィンランド留学がんばっていきます。

(2013年9月)

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