ユヴァスキュラ便り6(蔵中孝太:国際関係学科4年)

外国語学部国際関係学科4年 蔵中 孝太

 3月に入り、極寒と言っても過言ではなかったフィンランドの冬にも終わりの兆しが見えてきたような少し暖かいと感じる天気が続いています。町、一面を覆っていた雪と氷はだんだんと溶け始めています。その為、道路がとてもすべりやすくなり、自転車での通学にはなかなか苦戦しているのも、また最近の出来事の一つです。大自然に囲まれたフィンランドに少し春の兆しが見えてきたことで小鳥やウサギ、シマリスなどの動物たちはもちろん学生の動きも冬に比べると少しずつ活発になってきたように思います。

友達と寿司パーティー

友達と寿司パーティー

 今月はコスタリカの友人の誕生日パーティがありみんながプレゼントを持ち寄ってお祝いしたり、寿司パーティを企画して、世界中の友達が巻きずし作りを経験してすごく喜んでくれたりと本当に充実した月だったように思います。フィンランドのサーモンはまさに新鮮そのもので抜群においしいですよ。

 勉強の方も、一部の授業ではすでに筆記試験を終えて成績評価を待っているところです。なかでも国際関係学の授業では京都産業大学での勉学の成果を発揮することができたと同時に、より一層国際関係学についての興味関心が湧きました。

 また、中旬には、東日本大地震の被災者の為の赤十字募金を行いました。ユヴァスキュラ大学に来ている日本人交換留学生、日本人大学院生、そしてなかには日本に対して親しみのあるフィンランド人までもが協力してくれ、町のいたるところに分散して協力的に募金活動を行いました。駅のホームや町の中心街、スーパーマーケットの入り口付近など、様々な場所でそれぞれが一生懸命に活動した結果、たくさんのフィンランド人が募金活動に協力してくれました。なかには、日本のことについて尋ねてこられるおばあさんや、満面の笑顔で頑張ってね!と声をかけてくださるかたなど、寒い中での募金活動でしたが心が温まる感動の体験となりました。

 世界約90カ国の国から留学生が集まるグローバルキャンパス、ユヴァスキュラ大学での交換留学はたくさんの人に出会い、たくさんのことを学び、自分の人生において大きなターニングポイントとなったと思います。この1年間の留学ももうじき終わろうとしていますが、この場を借りて両親はもちろん、就活と留学の選択で悩む中、留学への応募に背中を押してくれた友人、この交換留学に関わった全ての人たちへの感謝をもってこのユヴァスキュラ便りにも終止符を打ちたいとおもいます。本当にありがとうございました。

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