ユヴァスキュラ便り1(蔵中孝太:国際関係学科3年鈴井ゼミ)

外国語学部国際関係学科3年(鈴井ゼミ) 蔵中 孝太

真ん中が蔵中君、右端は国際関係学科2年の河内君

真ん中が蔵中君、右端は
国際関係学科2年の河内君

 今回の「ユヴァスキュラ便り」では、フィンランド・ユヴァスキュラ大学留学の始めの約2カ月間で私が感じたこと思ったことを簡単に書きつづりたいと思います。
 8月3日、ヘルシンキ空港に到着したとき、私は希望と不安の両方の気持ちが入り混じっていました。
 フィンランドに到着して初めの1週間は日本とは比べ物にならないくらい違う景色と生活環境、そしてなにより言葉や文化が異なるさまざまな国から来た学生たちとともに生活していかなくてはならないことに慣れるのに一生懸命でした。

 こちらの大学は自分の想像していた以上にインターナショナルな環境で、フィンランド語のサマーコースの学生だけでみても15カ国以上の国の学生が英語という共通の言語を使って共に勉強しました。
はじめは友達と話す時も相手の言っていることを一度で理解できず、自分から話すときも、拙い英語を懸命に使ってなんとか自分の伝えたいことを理解してもらえる位のレベルでしたのでコミュニケーションにはとても苦労しました。

 私のルームメイトは中国から来た修士課程の学生でした。彼は英語や彼の専攻である理学療法はもちろんのこと、私の専攻である国際関係の知識についてもとても詳しく秀才でした。そんな彼と毎日一緒に食事をして日常のことからお互いの国のことなどいろんなことについて英語で話すなかで私の英語力は少しずつ向上していきました。

 また、私がフィンランドにきてからの2カ月間で一番に感じたことは授業中に学生がとても熱心に講義を受けているということでした。彼らは質問がある時は遠慮なく聞き、自分の意見を納得のいくまで教授と議論します。
 日本ではほとんどの学生が恥ずかしがって自分の意見を心の内に隠したまま質問することをためらって授業が終わります。

 それらを思いながら、私ももっと積極的に自分の意見を周りに主張していかなければならないと感じました。それは授業だけでなく、普段の生活でも同様のことが言えます。
 彼らは自分というアイデンティティを持ち、とても社交的に友達と接します。日本人はとてもシャイで寡黙な人種といいますが、もろにそのことを痛感しました。自分の殻を破って、積極的に話していこうという姿勢をみせると彼らもそれを察知してその気持ちに応えてくれます。文化や習慣の違う彼らとは自分がよりオープンになるほど友達が増えていくのだと感じました。

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