050520 3年次・久禮郁子、3年次・吉野綾希子共訳

2005年5月20日付スランビ・インドネシア紙より

スランビ・インドネシア紙がJAN(ジャパン・アチェ・ネット)と共催した、全ナングロ・アチェ・ダルサラム州高校生作文コンク-ルの最優秀作品は、バンダアチェ第3高校生、ファンナ・アディスティさんの『太陽の昔話』に決定した。


第2位に選ばれたのはファジャルハラパン第10高校のアデ・オクタヴィアリさんの『無神論者の旅行ノ-ト』、第3位は、モダルバンサ第2高校のイノン・インドラ・ムティア・ナシルさんの『世界の三つの命+殉教者の三つの命+一つの家族の天国での幸せ』であった。


一方、特別賞の1位から3位にはそれぞれ、モダルバンサ第2高校のファクルラジさんの『物質的、精神的、そして宗教的アプロ-チを通じたアチェの教育再構築』、バンダアチェ第2高校のナンダ・アメリア・Rさんの『赤黄色のメモ』、ヤペナ・ロクスマウェ高校のサラ・アフティカさんの『愛情』が選ばれた。


さらに、バンダアチェ第1高校のララ・アンバルディカさんの『喘息』、ロクスマウェ第5高校のリア・ザハラさんの『地震と津波に隠されたジレンマ』、ジュンパビレウェン第1高校のサイダ・ズルファウミさんの『アチェの教育を興そう』、バンダアチェ第8高校のイスムアディさんの『津波にこめられた教訓を聴く』の4作品が入賞となった。


また、小中学校の児童を対象として開催された絵画コンク-ルでは、小学生の部の優勝者にウレ-カレンイスラム小学校のイラダティン・マイスラさんが選ばれた。2位から6位にはそれぞれ、バンダアチェ第20小学校のケビン・マウラナさん、プルシットカルティカ小学校のシファ・アメリア・サキナさん、バンダアチェ第20小学校のアルフィ・アフマッド・ケマルさん、バンダアチェ第56小学校のファデリ・ジュアンダさん、バンダアチェ第20小学校のザフィラ・アズリナさんが選ばれた。さらに、バンダアチェ第28小学校のイジアさん、バンダアチェ第86小学校のゲブリナ・リズキさん、ファトゥラマンさん、エカ・ムルヤナさんの4名が入賞となった。


中学生の部の優勝者は第1中学校のサリ・ジュリアンティさん、2位は第1イスラム中学校のスチ・マウリナさん、第1中学校のファラ・リカさん、フィタ・サラフィナさん、第2中学校のチュ・ニャ・リクサさん、T・M・リクサさんとなった。また、第1中学校のディニ・アルサンディさん、第8中学校のカイルイ・ニザムさん、第1イスラム中学校のリズカ・イブラヒムさんが入賞した。


州地域秘書官のH・タンタウィ・イシャクは州知事に代わり、表彰式で、「このようなきわめて困難な状況下にありながら、アチェの子供達が創造力溢れる作品を生み出してくれたことを非常に誇りに思います。このコンク-ルのような活動は、学生の意識と創造性を刺激し、向上心をもち、世界で競い合う世代を作ることにつながります。このことは、今後、よりよいアチェを再建築するための、基本資産になることは間違いありません。」と述べた。


州、県、市の要人や、各学校長が出席した授与式の中で、スランビ・インドネシア紙編集長シャムスル・カハルは、「このようなコンク-ルを被災下のアチェで子供達の可能性を取り戻すために開催できたことをうれしく思います。芸術分野、さらにその他のアカデミックな分野において、創造的なコンク-ルに参加する生徒の数が多かったということは、私たちがアチェの再建に取り組む上での大きな可能性と示しています。2004年12月26日に起こった津波は、アチェの人々の生活のあらゆる側面を壊滅させました。その悲劇は、特に教育に関連する施設やその他の事柄において深刻です。たくさんの建物や学校施設が壊れ、先生や生徒の命が奪われました。そして、何よりも憂慮されるのは、子ども達が勉強して将来を築いていこうとする意欲が失われることです。子どもたちの潜在能力を失わせてはなりません。スランビ・インドネシア紙、情報メディアとして、アチェに知識を広め、教育を普及するという役割を果たしたい。そのために、JANと協力してこのコンク-ルを開催したのです。」と述べた。


シャムスル・カハル編集長によると、作文・絵画コンク-ルで入賞した作品は、すべて日本に送られるという。


(以下省略)


(2005年7月25日、3年次・久禮郁子、3年次・吉野綾希子共訳)

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