050223 2年次・吉野綾希子訳

2005年2月23日付スランビ・インドネシア紙より

教育振興財団は、バンダアチェのアチェ博物館で、津波の犠牲者である孤児たちの描いた絵画展を開く。絵画展は明日2月24日木曜日にナングル・アチェ・ダルサラム州アズワル・アブバカル副知事によって開かれ、1週間開催される。この絵画展の絵画は展示即売され、その売り上げは、全て孤児たちの教育資金を確保するために用いられる。


財団コーディネーターのシャフィ・アミン氏は絵画展実行委員長のアズマル氏と共に、昨日、本紙に対し、「展示される絵画は300作品にも及びます。この絵画は、アチェ中にある30の施設に保護されている数千人にも達する孤児たちのオリジナルの作品で、全て施設から集められたものです。そして、この活動は、父親や母親を失った子どもたちの教育を社会的に支援するためだけに実施されます。ですから、絵画展で展示される絵画は全てレプリカではなくオリジナルですし、それが即売されます。」と語った。


即売価格はオークションによって決められ、そのお金は、販売価格がいくらであっても全額がその絵画を描いた子どもへ直接引き渡され、その子どもの教育資金として利用される。この資金により、自然災害の犠牲者である子どもが、将来教育を受けていく上で資金面で不自由せず、落ち着いて大学まで目指す学校でずっと勉強し続けられることが期待されている。


また、この絵画展はアチェでの開催に引き続き、来週からジョグジャカルタで1ヶ月開催され、その後ジャカルタ、さらにスマトラ、カリマンタン、スラウェシ、バリの各市での開催も企画されている。これらのアチェ以外で開催される絵画展では、1000以上もの絵画が展示される予定である。


(2005年3月14日、2年次・吉野綾希子訳)

PAGE TOP