050105 3年次・井村糸芳訳

2005年1月5日付メディア・インドネシア紙

バンダアチェの市民はスマトラ沖地震と津波で助かった人も犠牲になった人も、ますます日々必要な清潔な水を手にいれるのは難しくなった。なぜなら公営水道の配水が全面的にストップしたからだ。


地震以前も、その水の品質はあまり素晴らしいとはいえなかったが公営水道のパイプから水はまだ流れていた。しかしこの昼に全面的にストップしたとバンダアチェの住宅兼店舗の掃除をしていたRajudin(24)は言った。その結果、住宅兼店舗の床をふさいでいたゴミや泥を清潔にする活動が、清潔な水が不足しているために、妨げられた。まったく水がないので、私達はやむ得なくゴミと泥を道端に運んだ。


事情はどこも同じで、商店街の隅の緊急用のテントに住む市民は台所用品や服を洗うのもいささか難しいと今朝、一人の市民が言った。


数日前、バンダアチェの破壊状況は激しかったがまだいくつかの公営水道では、穴が開いているパイプの端から水が流れ出ており、市民は利用できた。彼らはバケツやガソリン用のポリバケツもしくはホースをもってきてプラスチックパイプをつないで水を汲む方法があったが、この水曜日には完全に公営水道がストップしたのでそれも出来ない。彼らは水が出なくなることが一時的なことであるようにと祈った。


それと同様にアチェの川の近くにある公営水道は、以前は、大きな穴があいていて、そのパイプの中から激しく水が流れて出ていた。けど、この水曜日に全面的に水の流れがストップした結果、あたりの空気は乾燥して、チリが積もった。


この災害の結果、かなりの数のパイプが壊れ、修理するのには長い時間がかかると公営水道局も述べている。以前からも壊れたパイプから流れた水は、市民は病気になることを恐れて飲まなかった。


(2005年7月31日、3年次・井村糸芳訳)

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