050103 2年次・中川和哉訳

2005年1月3日付バリ・ポスト紙より

猛り狂う津波から無事に逃れることができたバンダアチェのバイクタクシ-の運転手の多くは、生きるために鉄くず、アルミくず、プラスチックくずを拾い集めている。


アマット・ビン・フシン(47)も、以前バンダアチェでバイクタクシ-の運転手をしていたが、昨日1月2日(日)、バンダアチェのバイトゥラフマンモスクの周辺で、国軍などが重機を使い瓦礫を片付けている側で、金になる鉄くずを集めていた。長袖の上着、ヘルメット、ゴ-グル、マスクを身につけ、散乱する瓦礫の山の中で木片に巻き付いた鉄くずとアルミニウムくずを引き剥がすのだ。


彼は、「津波でバンダアチェに5,000人ほどいたバイクタクシ-の運転手の半分は亡くなったでしょう。私も、3人の孫と家を失い、子どもの家に避難しています。津波でバイクタクシ-に乗る人もいなくなってしまい、やむを得ず鉄くず集めをしています。」と語った。


(2005年3月29日、2年次ウダヤナ大学留学中・中川和哉訳)

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