語学力到達レベル

 外国語学部では、全学科・専修において1・2年次に集中的な語学教育を行なっています。この教育効果を一層高めるために、授業内容・方法を毎年見直すだけでなく、1・2年終了時での語学力の到達目標を定めています。ここで示された到達目標は、授業に真面目に参加し学習課題をこなせば「無理なく達成できる到達レベル」です。当然のことですが、各学科・専修においては、2年終了時点で、ここで示された到達レベルを超える高い語学力に到達する学生が数多くいます。また3・4年次の専門科目群を履修した卒業時には、高度な語学力と専門性を武器にして、多くの学生が多様な企業に就職しています。

語学力到達レベル(インドネシア語専修)

学年 CEFR Level CEFR Descriptor
1年次終了時 A1〜A2
  1. 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる質問、依頼、誘い等の日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
  2. 挨拶をかわすこと、自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる。
  3. もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船をだしてくれるなら簡単なやり取りをすることができる。
  4. ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現を理解できる。
  5. 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
  6. 自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。
2年次終了時 B1
  1. 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
  2. その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、大抵の事態に対処することができる。
  3. 身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のあるテクストをつくることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。4.話題がはっきりしていれば、辞書を用い、平易な新聞、雑誌の記事等を読むことができる。

 専攻語に関する知識を学ぶだけでなく、専攻語で何が出来るかを重視する専門教育を行っている外国語学部では、語学力到達目標の指標としてCEFRを利用しています。CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略称で、語学のコミュニケーション能力の国際標準規格としてヨーロッパだけでなく世界の多くの地域で導入されています。具体的には、語学のコミュニケーション能力をA1からC2まで6段階のレベルで区分し、それぞれのレベルに応じた能力記述を例示しています。外国語学部では、専攻言語の特性や学習環境を考慮して、言語ごとにCEFRの能力記述をアレンジした内容を提示しています。

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