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060622 聴講生・安田信子訳
2006年6月22日付アンタラ通信より
地震被災地の地下水が異変を起こしている
ジョクジャカルタ発、アンタラニュース
5月27日にリヒター・スケール5.9の地震にみまわれたジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州の全域は、地下水の状況が異常である。
「地下水の状況が示しているのは、この地域の地下水源がそこなわれつつあるということだ。現在まで、この地域における地震後の地下水異常に関する調査は、ガジャマダ大学地理学部地震本部チームがおこなっている。」とガジャマダ大学地理学部地下水学の専門家であるチャフヨ・アジさんは、6月22日木曜日、ジャカルタで語った。
地震後の地下水の異常の例として、涸れ井戸、増水した井戸、自噴(水)現象(湧き出てくる井戸)、水質変化、泥や土を出す井戸、濁った井戸、新しい水源の発生、流れが止まった水源、それに地面あるいはカルストから地下水流までの深さの変化を挙げ、「地下水の水源の被害を観測するほかにも、ガジャマダ大学地理学部地震本部チームは、地震後の二次的災害のうち、まもなく始まる雨季におこる懸念のある、侵食や土砂崩れといった危険が出現した地域を示す地図を作成している。」と彼は述べた。
ジャカルタ特別州と中部ジャワ州の地域で地震が発生したあと、人々からガジャマダ大学地理学部地震本部へ、多くの情報が寄せられた。それらの情報に基づいて、すぐに本部は、地震にみまわれた地域の地下水への打撃の可能性を調べるために、現場へチームを派遣した。
この試みは、地震地域に暮らしている住民の大部分が、家庭に必要な水の供給を自分の手でじかに堀井戸から手に入れる地下水に頼っている、との判断にもとづいておこなわれた。「もしもこの異常が直らなければ、地震被害者の人々の苦労が増すのは間違いない」とチョアフ・アジさんは言った。
(2006年7月18日、聴講生・安田信子訳)