060615 4年次・垣野佳苗訳

2006年6月15日付雑誌テンポ・オンラインより

バントゥールのいくつかの市場が再開し始めた

地震の結果、廃墟と化してしまったがバントゥールのいくつかの市場が再開し始めた。市場の建物が崩壊してしまったので商人たちはやむを得ず道端で屋台を拡げている。市場の雰囲気は昔に戻ったようである。


例えばバントゥールのピユンガン市場の雰囲気である。地震の結果ジョグジャのウォノサリの道端の店の前の部分や市場の一部は崩壊したが商人たちはもう商売を始めている。


野菜商人のスミナ氏はやむを得ず道端で商売をしているということを認めた。「わたしはお金を得るために働き続けなければならない。状況はまだ悪いが売り続けている。でもむしろ売れ行きが良いんだよ。」地震のため崩壊したある売店の持ち主が言った。


同じ光景が大部分の店舗併用住宅が崩壊したコタグテの市場でも見られた。違いはこの市場では何人かの商人は普段通りにやっと売り始めたということである。「彼らの多くは野菜と調味料を売っている」商人のスマルシ氏は言った。


ニテン市場ではすべての商人がNGOからの寄付としてオープンテントという形での援助を得た。ピユガン市場と同様この市場もまだ調味料と野菜を用意しているだけである。


商人の数も急激に減っておりほんの数人だけですべておばさんたちである。「社会の購買力は急激に落ち込んでいるんだよ。だからまだ他のものを卸売りする勇気がない。」そこの商人の一人が言った。


カソンガン、カシハン、バントゥールのようないくつかの産業センターはまだ麻痺している。その地域の何百もの陶器職人はまだ活動していないようである。地震前は道に沿って陶器ギャラリーがあったが地震の結果、陶器が壊れた塊ができた。プチュン村の皮、飾りランプの笠産業センター、イモギリ郡もまだ活動していない。


(2006年7月22日、4年次・垣野佳苗訳)

PAGE TOP