060603 聴講生・安田信子訳

2006年6月3日付コンパス紙より

被災者、治安問題に不安


ジョクジャカルタ特別州バントゥルの地震被災住民は、震災後の治安状態について不安を感じている。がれきとなった倒壊家屋の下にはまだ高価な物品を残したままなのだが、たびたび地区外から村へ不審者がやってくるのを目にして、盗まれるのではないかと心配しているのだ。


このため住民たちは、夜間に自警活動をおこない、不審者を追い払ったり警察に通報したりしているが、セウォン区の住民たちはさらに、村へ通じる道の数箇所に小さな検問所を建て、進入者のチェックも厳重におこなっている。


住民の一人スギアントさん(42)の話 ― 「昨夜は、不審者と言い争いになったが、結局逃げて暗闇に消えた。」「また、村の近くで一台のワゴン車から三人が降り、住民が追いかけると逃げ去った。」「今日の昼、ある住民が不審者の後をつけてみると、その不審者は次には隣村へ入っていった。」


被災住民たちは、不審者が近隣の村へ向かったときにはその村に知らせるようにして、村どうしお互いに協力しあっているということである。


(2006年6月14日、聴講生・安田信子訳)

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