060601 4年次・吉野綾希子訳

2006年6月1日付雑誌テンポ・オンラインより

物乞いをする犠牲者たち ますます増大

補給物資は地震犠牲者収容所へ配送されたけれども、住民は依然として道路で物乞いをしている。彼らが物乞いをする言い訳には、受け取れる物資は限られており、生活必需品のためとしては十分ではないことが挙げられる。


ジョグジャカルタ-バントゥール間の主要道路の区間では、数百人の地震犠牲者たちが並んで、道路を通る人にお金を物乞いしている。同様に、似たような光景が、ジョグジャカルタから30キロの距離があるイモギリ郡までのコースで見ることができる。この地域では、物乞いをする人たちが密集し、たくさん並んでいる。


道路を通る人の注目を引くために、犠牲者たちはしばしば、かなり道の真ん中に立つ。その結果、車やバイクの運転者は、減速しなければならない。「わたしたちの需要は、ただ食べることだけではありません。衣服、ボディーソープ、その他のものを購入しなければならないのです。」と、ジェティス村の住民であるスビヤントロさんは6/1(木)に語った。


彼らの試みは、本当は交通をとても危険な状態にさらしている。なぜなら、この道路の区間がとてもぎっしりと詰まっているからである。災害犠牲者の住民は、ダンボール、缶、台所用品、あり合わせのものをお金の入れ物として使用し、お金を受け取る。


彼らはまた、様々な同情を誘う文句の書かれた板を、道路の真ん中に設置した。政府が地震犠牲者たちの財政を援助するということを彼らに知らせた時、彼らはそのことを知らなかった。「どこに金銭の援助がなされた証拠があるのか?」とジェティス村の住民であるウディンさんは尋ねた。


(2006年7月6日、4年次・吉野綾希子訳)

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