ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島大地震写真展開催

 私たちは11月4日〜6日の神山祭でジャワ島地震写真展を開催し、延べ500人の方が来場して下さいました。

 ジャワ島地震写真展の開催の理由は“地震の記憶を風化させないため”です。

 写真展で展示した写真は3つのグループに分けて展示しました。

  1. インドネシアのプロのカメラマンが撮影した写真。これは地震の被災地であるジョグジャカルタの被災直後の町の様子や、人々の姿を撮ったものです。
  2. 学生が撮影した地震被災地の写真。この夏に私たちがジョグジャカルタを視察した際の写真です。
  3. インドネシアの日常の様子(地震の被災地でない所)を撮影した写真。これはインドネシアに留学していた学生が、町、食べ物、などを撮影した写真です。

 最後に写真展を見に来てくださった方から頂いた感想を一部紹介させていただきます。

 「ジャワ島の地震はニュースで見たけれど、特に関心をもったことはなかった。でもこの写真展を見て、本当に悲惨な出来事だったと再確認できた」

「地震被害の大きさに驚いた」

「遠いところで起こった地震だと思っていたけれど、写真を見てとても身近な事だと感じ、考えさせられた」

「阪神大震災の時の記憶がよみがえった」

「インドネシアの良いところと、悲しいところの両方を知ることが出来た」

「インドネシアの一日も早い復興を祈ります」

 このような感想を頂き、私たちは写真展開催にやりがいを感じるとともに今後も、こういった活動を継続的に続けていくことの重要性を感じました。最後になりましたが、ご来場頂きました皆様、ご協力頂いた先生方、写真展関係者の皆様、大変ありがとうございました。

ジャワ島大地震写真展 代表 森本洪太


ジャワ島中部地震の被災地復興支援のために

インドネシア、ジョグジャカルタ特別州は本学のある京都府と姉妹都市でもあり、本学もジョグジャカルタ市のガジャマダ大学と交流協定を結んでいます。そして、ガジャマダ大学へは昨年は3名、今年は1名のインドネシア語専修学生が留学していますし、教員の旧知の友人もいます。インドネシアの各地から、京都から、ジャワ島中部地震の被災地復興支援のために、私たちにできることをしています。


インドネシアへ留学している学生からジョグジャカルタ在住の友人から、5月の地震の体験を伝える便りが送られてきました。


6月、京都にいる多くの学生が、学内で募金活動を実施し、現地紙の翻訳に取り掛かりました。
7月22日(土)、左京区静市市原町の「恵光寺(えこうじ)」にて、支援活動を紹介させていただきました。
8月5日(土)、6日(日)、19日(土)、9月17日(日)のオープンキャンパスで、被災状況を伝える報道写真展を開催しました。
8月28日(月)、ジョグジャカルタのガジャマダ大学を訪れ、皆様からいただいた募金を手渡してきました。


ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島中部地震の被災地復興支援

ジャワ島中部地震の被災地復興支援


ガジャマダ大学へ募金贈呈、被災学生対象の奨学金に

8月28日(月)、大柿亮祐、森本洪太、井村糸芳、道下めぐみ、末松桂、高田純一の学生6名と左藤正範、エディ・プリヨノの教員2名が、ジョグジャカルタのガジャマダ大学を訪れ、6月の募金活動で皆様からいただいた募金を手渡してきました。


28日14時からガジャマダ大学本館で行われた募金贈呈式には、ガジャマダ大学側から、ハリル・アンワル副学長、ダニアル・ラフマワティ・ナタクスマ国際交流センター長、アリヤント教授等が参加され、募金は大柿、森本の両名からハリル副学長に手渡されました。


募金は、地震で被災したガジャマダ大学生を対象とした奨学金として使われることになります。


この募金贈呈については、日本では京都新聞、インドネシアではクダウラタン・ラヤット、スアラ・カルヤ、メディア・インドネシアの各紙に記事が掲載され、ガジャマダ大学のホームページにもニュースが載っています。


京都新聞「ガジャマダ大へ義援金 52万円渡すジャワ島 京産大生が訪問」

クダウラタン・ラヤット紙“Mahasiswa Jepang Bantu Korban Gempa UGM”(日本の学生がガジャマダ大学の地震被災者援助) (別ウインドウが開きます)

日本語訳

クダウラタン・ラヤット紙8月30日付け “Mahasiswa Jepang Bantu Korban Gempa UGM”


日本の学生がガジャマダ大学の地震被災者援助


8月28日、日本の京都産業大学外国語学部インドネシア語専修の学生が、2006年5月27日の地震で被災したガジャマダ大学生のための義援金を手渡した。一行には同専修の左藤正範教授も同行し、ジョグジャカルタに数日間滞在した後、昨日8月29日に帰国の途に着いた。


京都産業大学インドネシア語専修主任の左藤教授によると、学生たちは自主的に義援金の募金活動をし、自分たちの手で直接被災した学生たちに義援金を届けようとしたのだという。「もちろん、学生たちは義援金を日本から送金することもできました。しかし、学生たちは地震後の実情を自らの目で確かめたいと考えたのです。」と、左藤教授は語った。


ガジャマダ大学側に学生たちを紹介した京都産業大学インドネシア語専修のエディ・プリヨノ講師によると、日本から来た5名の学生たちはバリを経由してジョグジャカルタに入った。ガジャマダ大学で行われた被災学生への義援金贈呈式では、ガジャマダ大学のダニアル・ラフマワティ・ナタクスマ国際交流センター長が義援金を受け取った。


学生たちは多くの犠牲者を出し、多くの家屋を損壊させた地震の発生から3ヵ月後の被災地の現状を見て、今後も支援活動を継続していきたいと考えている。「地震からもう3ヶ月が経っています。しかし、復旧はまだまだ進んでいない。依然として多くの被災者が苦しんでいるのですね。」と、学生の大柿亮祐さんは語った。


そして、同じく学生の森本洪太さんは、4500ドルの義援金には、被災したガジャマダ大学生がなるべく早く立ち直れるようにとの希望を託している、と述べた。


また、左藤教授は記者の質問に答え、日本も地震国で、ジョグジャカルタ及び中部ジャワを襲った地震と同規模の地震が起こり大きな災害になったこともあるが、それらを教訓に地震への備えを怠らないようにしている、と語った。


ガジャマダ大学のハリル・アンワル副学長によると、約1000名のガジャマダ大学生が被災し、そのうちの700名には奨学金が用意されているという。しかし、被災学生の学費負担を軽減するための奨学金を用意する努力は続けられなければならず、このように日本の京都産業大学生が義援金を持参してきてくれたことには深く感謝している、と話した。

スアラ・カルヤ紙“Mahasiswa Jepang Bantu Korban Gempa”(日本の学生が地震被災者援助) (別ウインドウが開きます)

日本語訳

スアラ・カルヤ紙8月30日付け “Mahasiswa Jepang Bantu Korban Gempa”


日本の学生が地震被災者援助


日本の京都産業大学から、学生数名が、左藤正範教授と共にガジャマダ大学を訪れ、去る5月27日の地震で被害を受けたガジャマダ大学生へ、4500ドルの義援金を手渡した。京都産業大学生は、ジョグジャカルタの地震を他人事とは思わなかったのだ。


8月28日(月)ジョグジャカルタのガジャマダ大学キャンパスで募金贈呈式が行われ、京都産業大学生の森本洪太さんは「この援助によって、被災した学生がこれからも大学で学ぼうとする意欲を取り戻すことができるようになることを祈っています。」と語った。

ガジャマダ大学“Beasiswa Kyoto Sangyo Untuk Mahasiswa UGM Korban Gempa”(京都産業大学からガジャマダ大学の地震被災学生へ奨学金) (別ウインドウが開きます)

日本語訳

ガジャマダ大学ニュースリリース “Beasiswa Kyoto Sangyo Untuk Mahasiswa UGM Korban Gempa”


京都産業大学からガジャマダ大学の地震被災学生へ奨学金


去る5月27日の地震で被災したガジャマダ大学生は、学業を続けていくための奨学金を受け取ることになった。この度、日本の京都産業大学生から4500ドルの義援金が寄せられた。


8月28日(月)、ガジャマダ大学本館において、京都産業大学生の大柿亮祐さん、森本洪太さん等が、ハリル・アンワル副学長に義援金を届け、ハリル副学長は、深く謝意を表した。


そして、ハリル副学長は、ガジャマダ大学では被害の比較的軽かった者から重大な被害を受けた者まで、1000人もの学生が被災したが、そのうち700人は学費の減免という形で奨学金を受け取っている現状を伝えた。また、「しかし、奨学金は、それを必要とする学生数に対して、まだまだ足りません。今回の京都産業大学生からの義援金は、本当にありがたいものです。」と語った。


贈呈式には、京都産業大学インドネシア語専修から、左藤正範主任教授、エディ・プリヨノ講師、ガジャマダ大学から、ダニアル・ラフマワティ・ナタクスマ国際交流センター長、アリヤント文化学部教授等も参加した。

PAGE TOP