インドネシアからの看護師候補生の方とお話しして

インドネシア語専修 4年次生 横山 友美







 10月8日神戸のニチイ学館でインドネシアから8月7日に来られた看護師候補生の方とお話してまいりました。今回のボランティア内容は、候補生の方と日本語でお話しする時間がちょうど1時間×2回と日本語でインドネシアについて発表するのを1時間聞かせていただくというものでした。

 まず驚いたのは、私が主にお話しした2人の方は8月の来日後に日本語を勉強し始めたそうだったのですが、日本語の基本的な会話ができるようになっていたということです。私はその2か月前の8月9日にも横浜にある別の施設で勉強されていた介護福祉士候補生の方とお会いする機会があり、その時は短い時間ながら挨拶程度の日本語ができるといった印象でしたので、すごく話せるようになっていると感じ驚きました。そして、彼らがすごく一生懸命考えて話している姿を間近に見て、その気合いを感じました。彼らの話によると毎日午前中に3時間と、1時間半の休憩後午後に3時間の授業を受けて、そのあとさらに宿題を3時間することもあるそうです。

 候補生の方とお話する中で、候補生の方がそれぞれ考えてこられた質問に答えることがあったのですが、その質問の一つに「インドネシアの看護師に何をしてほしいですか。」というものがありました。それまで私は、看護師になるためにインドネシアから来られた方たちは、出稼ぎや経験を積むために来られていると考えていたので、私はそれを応援するために今回のボランティアに参加したつもりでした。彼らは日本で日本人の看護師のようになるのだと勝手に思っていたので、この質問にすぐにこたえることができませんでした。自分の国のことなのに他人のことのように客観的に見すぎていた自分が恥ずかしかったです。

 また前に述べた会話の時間は、インドネシア語を使ってはいけなくて日本語で話さなければならなかったので、互いに様々な日本語の単語やジェスチャーを用いて話すのには頭を使いました。今大学で日本語教員養成コースの勉強をしていたので、候補生の方がおっしゃる文法用語がわかったのでうれしかったです。2か月日本語を勉強されてきたとはいえ、まだご存じでない名詞などは日本語で説明しても私の説明が下手で伝わらず、インドネシア語で説明できたらどれだけ楽だろうともどかしい気持ちになりました。大阪名物の「たこやき」でさえろくに説明できず申し訳なかったです。

 今回は日本語でしかお話しできなかったので、彼らの気持ちを少ししか知ることができなくて残念でしたが、来年の2月まで勉強されている間にまたお話しする機会があればいいです。せっかく日本で数少ない大学でインドネシア語を学んでいるので、これからも候補生の方と関わってみたいと考えています。できることなら今度はインドネシア語を交えてお話しさせいただいて、考えていること、日本人の印象や日本での生活についてもいろいろ聞いてみたいです。残りの3分の2の日本語を勉強される期間の間、候補生の方々の勉強がうまくいき、日本のことをもっと好きになっていただけたらと思います。

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