看護師候補生との交流

インドネシア語専修 4年次生 植松 千恵







 8月にインドネシアから来日した看護師候補生と実際にお会いして、いざ日本語でお話してみると、日本へ来て数か月とは思えないくらいに色々なことを話すことができました。もちろん人によってレベルも違いますが、研修生の方たちは勉強したことをすべて出し切るように、一生懸命思い出して応用していました。そこまで長い時間でもなかったのですが、話をしてみて彼女たちの日本語に対する意欲がとても感じられました。
 日曜日以外は日本語の授業があって、ずっと日本語漬けの研修生たちは、疲れているのではないかと思っていました。しかし、話す様子はとても楽しそうで、私たちにもそれが伝わってきてとてもうれしく思いました。私自身、4年間インドネシア語を勉強してきて、言語や文化を勉強するには直接現地の方と話す、話せるということが本当にいい刺激になり、次への意欲へとつながりました。研修生たちにとってもこの交流が、「話せる楽しさ」や、「喜び」となって、これからにつながってほしいと思います。
 来年の2月からはそれぞれの病院で働き始めるということで、働き始めてお金を貯めたら京都を案内してね!という方もいました。この出会いから彼女たちとの関係がずっと続いていけるといいなと思いました。

 研修生と話す間はほとんどすべてが日本語でしたが、最後にインドネシア語での交流の時間を作っていただいたとき、研修生みんなが、私たちが先生だと言わんばかりに生き生きしていて、その時間もお互いにとって楽しい時間になりました。専攻はなんですか?と尋ねられて、インドネシア語です、と答えたときの研修生の笑顔や、どうしてもわからない表現などをインドネシア語で少し説明して理解してもらえたこともうれしいことの1つでした。そして今回参加したのはインドネシア語専修の4回生8名だったのですが、終わってからみんなが「楽しかった」という気持ちと「次回もぜひ参加したい」と思えたことは、この仲間で参加できてよかった、と実感できる瞬間でした。

 今はまず日本語でコミュニケーションできることが最優先とされ、実際働き始めてから使われる医療関係の言葉についての勉強は、12月くらいから始まるとのことでした。その勉強が始まると、研修生たちはさらに覚えることが多くなります。しかし今回、研修生の日本で働きたい、という意欲を感じることができ、どんなことも乗り越えて頑張ってほしいと思いました。
 来月、再来月も研修生の方たちとお会いできる機会があるそうなので、私たちの知っている日本を伝えて出来る限りのお手伝いができればと思います。

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