田中 亜希

半年間を振り返って

 2月の終わりにこちらに来てから、もう半年以上が経ちました。
 来る前は、外国での生活に不安もありましたが、この半年間を振り返ると、良くも悪くも特に苦労という苦労はしていないような気がします。
 来てすぐの何も分からない状態の時は、幸いにも私の場合、半年前から京都産業大学からこちらに留学していた先輩がいたので、必要なことは全て教えてもらうことが出来きました。
 また、ケルン大学には京都産業大学以外の日本の大学からもたくさんの留学生が来ているので、色々と助け合うことが出来ます。
 ただ、ドイツ語の習得に関して言えば、この日本人の多い快適な環境では、自分で意識的にドイツ語を話す場面を作ることが必要だと感じていて、私は、ドイツに来ればドイツ語を話すしかなく、結果的にドイツ語が話せるようになるという甘い考えを持っていたことを今とても反省しています。
 それ故、留学生活は残りわずか4カ月しかありませんが、これ以上悔いの残らないよう頑張りたいと思っています。

ケルンという街について

 私の留学しているケルンという街には、当初私の思い描いていた、ドイツらしい古く美しい街並みというのはそれほど残っておらず、少しがっかりした思い出がありますが、街の至る所でドイツ語以外の言語が聞こえてくるほど、外国人が多く、それ故、街の人達も外国人に慣れていて、それが留学生にとってはとても暮らしやすいです。
それから、ケルン大学の学生証があれば、ケルン市内はもちろん、州内の公共交通機関の利用が無料なので、近くのデュッセルドルフやボンといった街にも気軽に行くことが出来、とても便利です。
 また、ケルン中央駅からはオランダ、ベルギー、フランスなどに向かう国際列車も発着しており、州内にいくつもある空港を利用すれば、ヨーロッパ中どこへでも行くことが出来るので、とても旅行しやすい土地です。
 もちろん、ケルンという街自体にもたくさんの魅力があって、街のシンボルであるケルン大聖堂は、その大きさに何度見ても圧倒させられ、ライン川沿いは美しく、散歩をするととても気持ちがいいです。
 毎日生活していると、このケルンでの生活も、旅行ではない単なる日常になってしまい、自分は今ドイツにいるという喜びを忘れがちになって残念ですが、残りの留学生活はこれまで以上にここにいられる時間を大事に過ごしていきたいです。

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