上林 眞梨花(ドイツ)

ハンブルクでのホームステイ体験記

市庁舎(ハンブルク)

 今回のホームステイを実現することができたのは、多くの方たちの協力のおかげでした。「大学生の間に1度はドイツに行ってみたい」と思ったのがきっかけで、夏季の短期語学研修の情報を集め始めたのですが、お話を伺った方たちの中のお一人に「語学勉強よりもドイツを体で感じてきた方がいい」と言われてホームステイを意識しました。結果的には、独日協会ハンブルクからホストファミリーを紹介していただくことができました。

 団体の語学研修ではないので、一人でドイツまで行かなければなりませんでした。途中で飛行機の乗り換えもありましたが、ハンブルク空港までは特に緊張することもなくスムーズでした。しかし、独日協会ハンブルクの会長さんに送ってもらって、ホストファミリーの家に着くと一気に緊張が押し寄せてきました。私のステイ先のRalf家はお父さん・お母さん・お子さんが2人(兄・妹)でした。

聖ミヒャエル教会(ハンブルク) 

ホルステン門(リューベック)

 ハンブルクではすでに子どもたちの学校が始まっていて、お父さんとお母さんも仕事があったので基本的に1人で出かけていました。1日乗車券でバス・地下鉄などを使って、まずはハンブルク内を見て回りました。最初に感じたことは建物の統一感です。西洋の雰囲気に満ちていてドイツに来ているって改めて感じました。また、市庁舎でさえ中に入ると博物館に来たみたいで見ていて飽きませんし、教会をよく見かけるなと感じたとき、日本との違いを実感しました。ハンブルクで1番印象的だったのは聖ミヒャエル教会の塔をエレベーターで上り、そこから周囲を見渡したことです。教会の塔を上れるとは思わなかったので驚きでしたが、天気が良かったので素晴らしい景色でした。そして、今回のステイ先を紹介してくれた独日協会ハンブルクの方へのあいさつも忘れずに行きました。

 ハンブルク内で移動するのに慣れてきたら、近くの都市にも行ってきました。まずはリューベックに行き、ホルステン門を通って旧市街地を歩きました。ここでも日本とは違う雰囲気が満ちていましたが、それに加えてハンブルクとの違いも言葉では言い表せにくいですが、なんとなく感じていました。帰りには人気のお土産のマジパンを買って帰りました。

 次に、フレンスブルクに行きました。ここでは私のことを独日協会ハンブルクに話してくれた方に会いに行き、その方の家に1泊させてもらいました。滞在中は興味深いものをたくさん見せてくれました。レストランやカフェに行ったり、船に乗ったり、街を散歩したので周囲を見るのに大忙しでした。その中でも、グリュックスブルク城は湖の中に建つ姿は素晴らしかったです。また、ドイツで最北端の都市なので場所によってはデンマークが見えました。少し行けばデンマークに行くことができると思うと、とても不思議な感じがしました。

グリュックスブルク城(フレンスブルク)


 フレンスブルクの次は、リューネブルクに行きました。リューネブルクでも教会の中を見に入りました。どの都市でも教会があるので、この教会の中はどうなっているのだろうかと気になってしまい、つい立ち寄ってみたくなります。しかし、リューネブルクで最も興味深かったのはドイツ塩博物館でした。塩の種類・塩ができるまでなどについての多彩な展示がありましたし、地下の洞窟の通路のようなところも通ったので楽しかったです。博物館で洞窟の通路を体験するなんて日本では予想していませんでした。

 次の日はツェレに行きました。事前にガイドブックで調べてみると木組みの家が有名のようだったので楽しみだったのですが、実際に自分の目で見ることができて本当に良かったです。その中でも町で一番美しい木組みの家であるホッペナーハウスを見ることができてうれしかったです。そして、お城を訪ねたとき花嫁さんらしき方を見かけたので、さらに特別感が出ました。

ベットヒャー通りの入り口(ブレーメン)


 次に出かけたときはあいにくの雨の日でしたが、ブレーメンに行きました。有名なブレーメンの音楽隊像やローラント像はもちろん見ましたし、ベットヒャー通りも歩きました。ベットヒャー通りはあまり長い通りではないけれど、そこには多くのお店があり、見るのに忙しかったです。本当はじっくり見て回りたかったのですが、雨に濡れてしまったので早めに引き揚げました。

 ここまで、私が訪ねた都市でのことを簡単に述べました。どの都市もそれぞれの魅力があり、見ていて飽きることはありませんでした。そして、自分の目で現地を見ることの素晴らしさを再認識しました。今回のホームステイの実現に協力してくれた方々や両親に感謝です。それから、私は機会があれば日本から出て、外国の空気を体で感じた方が良いと思いました。これから行こうか迷っている方がいたら、ぜひ行ってほしいです。

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