久永 翔(ドイツ)

久永 翔

 既に半年以上が経ち、グライフスヴァルトで生活できるのも残すところわずかとなってしまいました。
 ここは小さな街ですが、静かで親切な人も多く勉強するには良い街です。
 毎日しなければならないことが多く、充実しているし時間が過ぎていくのがとても早く感じます。

 こちらで生活していくことになって一番考えたことは、日本にいたときと同じリズムで生活することです。まず生活を充実させることが勉強の充実、また成 果を上げると思ったからです。どうしても授業のことや勉強のことを考えてしまうと思うのですが、僕はまず生活を大切にしました。特に寮では他の留学生と話すことが多いですが、やっぱり話すことが一番の語学上達につながると感じています。毎日少しでもいいからちょっと会ったら話す。それは経験になるし、また上手くいかなければそれは刺激にもなります。

 言葉に限らず何事もやってみることがドイツ、ヨーロッパでは最も大切なことだというのが、今一番思うことです。それによって周りの反応が変わったり、受け入れられたりということが多いです。他の留学生、特にヨーロッパの人は失敗を恐れていないように見えます。それが彼らの強みです。彼らと違って僕ら日本人は、特に話すことが上手くいかない、あるいは話せない。ただ文法は正確なので話せば必ず彼らよりも、きれいに話すことができるわけで劣っているとか、そういうことを考える必要は全然ありません。
 これから留学する人や留学を意識している人は、こういったことをすでに分かっているかもしれませんが、頭で分かっていても実践するのは簡単なことではありません。やってみる、話してみるということが自然になり始めた時から自分の成長はどんどん早く感じられる。それが今度は自信につながって何でもやっていけると思います。
 こうした小さなことの積み重ねで得られる自信が、自分を成長させるし留学をより充実させていくと思っています。

 あと自分が思ってるほど周りの人間は自分のこと気にしてません。特にヨーロッパでは。みんな自分が一番大事だし自分の事を一番に考えているように見えます。いい意味でも悪い意味でも。なのであんまり周りの目とか評価とか気にせず、まず自分がどうなのか、楽しいのか楽しくないのか、やりたいのかやりたくないのか、そういったことをはっきりしてやっていけば自ずと留学生活はいい方向に向かうと思います。

 ここまでいろんなものを見て、感じてまたいろんなことを経験したり考えたりしましたが、それも健康な体があってこそ。そういう意味でこうして毎日元気 で暮らせていける、丈夫な体に育ててくれた両親には本当に感謝しています。ありがとう。
 残りの期間も毎日元気に全力で取り組んでいきます。

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