留学体験レポート

西田 桃子 ヨーク大学 YUELI(認定留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2012年9月3日から
2013年6月29日まで
カナダ ヨーク大学 YUELI 認定留学

 私は人生で初めて10ヶ月間日本を離れて海外で生活をしました。出発するときは一人で飛行機に乗ることでさえ不安でした。滞在先のホームステイにも10ヶ月間居たのですが初めの2ヶ月は話すことが出来ず、返事をするだけで精一杯でした。しかしホストファミリーの方はとても親切で向こうから私とコミュニケーションを取ろうと話しかけていただき、また家族行事(クリスマス・イースター)にも招待していただき、日本では体験することのできない異文化にも触れることができました。4ヶ月間中国人のルームメートがいたのですが、彼女は私よりも流暢に英語が話せ、学力も高く、私が何かに困っているときは助けてくれました。学校以外でもステイ先はコミュニケーションを取り続けることのできる良い環境でした。

 留学先には中国、韓国、ベトナム、トルコ、サウジアラビア、イラン、イタリア、ロシア、メキシコと私が思っていたよりもたくさんの国から留学生がいて、数多くの外国人の友達を作ることができ、また英語を話す機会が多い環境にありました。留学前から私は日本人とは一緒にいないでおこうと決めていたので、自ら彼らに歩み寄り交流をはかりました。彼らは私よりもスピーキングスキルもあり自分も頑張らないとと刺激を受けました。

 私が通っていたYUELIは大学で必要なスキルに焦点を当てているプログラムを実施しているので、実際にヨーク大学の講義に現地の大学生と同じように出席するなど、大学での単位取得に必要な課題の一つである研究論文の書き方を学びました。講義内容を理解するのはとても難しく、正直ほとんど理解することができませんでしたが、リスニング練習と現地のみでしか経験できない生の海外の大学講義を受講することができ、貴重な体験をすることができました。研究論文に関しては、日本でも論文を書いたこと全くなかったので私にとって一からの学ぶことになりました。授業で時事問題を取り上げることが多かったのですが、私の知識と関心不足で理解することができず授業についていけなかったことが多々ありました。先生にこの問題に対して日本はどうなの?と質問されたときに自分の母国の現状でさえも把握しておらず、答えることができず恥ずかしかったです。3対3のディベートで時事問題を題材としたときでも他の生徒は自分の意見を強く、しっかりと持ち参加していたのですが、私は自分の意見や考えもなく、ただ黙って椅子に座って他の生徒意見を聞いているだけで参加できませんでした。このときに批判的思考不足と自分がどれだけ世間を知らないということを認識させられました。宿題や課題も非常に多く、授業が終わってからは図書館にこもり勉強し、ときには土日の休みでさえも宿題と課題で外に出かけることができないときもありました。

 移民と国と言われているカナダでたくさんの人々とのコミュニケーションから社会・文化・宗教背景をもとに多文化を学べることができました。現地の人々との出会い・YUELIでの英語学習は一生の宝物で、この留学が今まで締まりのなかった自身の勉強面と生活面に刺激を与え、以前は弱かった精神面も鍛えることができ、人間的にも成長したと思います。

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