留学体験レポート

古塚 慶子 マセイ大学(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2012年3月11日から
2012年12月14日まで
ニュージーランド マセイ大学 派遣留学

 みなさんは、なぜ英語を勉強していますか?

 英語を使えれば就活に有利とまで言われるようになった時代ですが、果たして、それが語学勉強の醍醐味なのでしょうか。

 2012年3月から12月までの10カ月間をニュージーランドで過ごし、毎日充実した生活を送りました。何より学校生活が本当に楽しくて、私の留学生活は学校にあったといっても過言じゃありません。多国籍の学生が集まる中に身を置き、全体を通して一つ言える事は、英語という言語を学ぶ以上に大切なことをたくさん学んだという事です。

 例えば、私のクラスは、プレゼンの回数が本当に多く、前日に言われて準備に追われるなんていう日もありました。それでもクラスメイトは、その1日でパワーポイントを作成したり、視覚教材を持ってきていたりと毎回のプレゼンがとても充実していたように思います。私もクラスの人にならって、みんなにどうやったら興味を持ってもらえるプレゼンができるのかを考えるようになりました。その結果、身についたことは、「アピール力」です。最初の頃は、6分のプレゼンだったら6分ぶんの原稿を書き、それを頭に叩き込んで喋るというプレゼンをしていました。ですが、それでは話している自分自身も面白くないし、周りも興味を示してくれなかったのが現実でした。他国の生徒を見て思ったことは、とにかく「これを伝えたい」という姿勢が前面に出ていること、そしてそれをするにあたって原稿は要らないということでした。もちろん「手ぶら」という意味ではありません。私から見て彼らは、プレゼンの空気を楽しむために原稿という原稿を必要としていないように見えました。それに目を向けるようになってから先生にも「プレゼン上手くなったね」と褒めてもらい、自分の成長を実感できました。他国の生徒のプレゼンは、ただただかっこよかったです。

 また別の例を挙げると、授業中、毎日のようにディスカッションがありましたが、私自身いかに社会問題に無知であったのかを知るきっかけとなりました。あらゆる社会問題の現状、今後の対策など知識がなくては、いくら英単語を知っていても文法が正確でも話を広げられません。いつも聞き手になってしまう自分を本当に情けなく感じました。それからは、ニュースや新聞をこまめに見て日本の情勢はもちろん、世界の情勢も知ろうと意識するようになりました。よく留学をすると視野が広くなると言いますが、このような気づきや焦りもまた視野を広くするきっかけになるのだと思いました。

 上で挙げたのは、留学中に感じたことの一部です。TOEICやTOEFLで点数を取る、英単語や英文法を多く知る、どちらもとても大事ですが、これらだけが「英語」を勉強する上での最終到達点だと思わないで下さい。留学をして、他国の人と交流するときに使われる英語ほど自分自身を大きくしてくれるものはありません。

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