留学体験レポート

高橋 寛章 アルゴマ大学(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2011年8月18日から
2012年7月3日まで
カナダ アルゴマ大学 交換留学

 留学は私が大学に入る前からの目標でしたので、カナダに留学が決まったときは今までの苦労が報われたような気がしてとてもうれしく、また同時にこの大きな挑戦に不安も感じていました。カナダでの生活はまさに初めてのことばかりで毎日がとても刺激にあふれていましたが、その刺激はプラスに思えるものもあれば、なれない環境での疲れや不安になるものもありました。最初の3ヶ月間は慣れることに必死で自分の思うようにはいかないことが多かったです。私は寮に住んでいたこともあり、現地のカナダ人の学生と接するチャンスもたくさんありましたが、最初はカナダ人学生の輪の中に入っていくのにためらいを感じ弱気になってしまう自分がいました。それは偏に経験不足と、それからくる自信のなさが原因だったと思います。私は環境さえ変えれば人はすぐに変われるものだと思っていたのですが、それは違いました。どれだけ劇的に自分の周りの環境を変えたとしても、人はゆっくり変わっていくということを実感しました。もちろん人によって個人差はあるのかと思いますが。変わり方がゆっくりでも確実に変わっていくことが大事なのです。急に変わらなくても、一年後に自分が大きく変わっていることが重要だと自分に言い聞かせるように心がけました。3,4ヶ月が過ぎたあたりから生活にも英語にも慣れ、ハウスメイトや他の国からの留学生たちとのちょっとした話にも楽しさを感じたり、つまらないことを気にしなくなったり、自分でも自分の変化を実感できました。生活のなかで他の国の学生たちと話す時間もだんだん長くなっていき、いろいろなことを聞かれるようにもなりました。たとえば「チェルノブイリや福島での原発事故のあと人が住むことも入ることも許されない地域があるのに、なんで普通に広島や長崎には人が住めるの?」、「日本の漫画やアニメのキャラクターはなんでみんな西洋人の顔をしているの?」、など今まで知らなかった大事なことや、考えもしなかったような事までも聞かれ、驚いたのを覚えています。海外に出るということは他の国のことももちろんですが、自分の国についてももっとよく知るよい機会であり、また同時に日本について知ってもらう機会にもなるので、それも留学生の大事な役割だと感じました。

 留学も半分を過ぎたあたりから、急に時間の流れが速く感じ、そこからはあっという間でした。実際に留学を経験するのと人の留学体験談を聞くのとでは全然違います。留学に決まった形などなく、目標や楽しみ方も人によって違いましたし、またそれぞれの留学経験をそのあと生かすも殺すもその人次第です。私はホームステイにも興味があり、最後の1ヶ月半ホームステイをさせてもらったのですが、そこのホストグランドマザーに私の将来の夢について深く話をしたことがありました。その時に「今はあなたにとってとても大事なときで、どんな道に進もうとそれはあなたの責任ですよ」と言われたのがとても印象的でした。この留学での経験を無駄にせず、将来につなげていきたいです。

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